先方の事情

9 の用例 (0.00 秒)
  • そんな先方の事情に義理を立てていたんじゃぼくの商売は成り立ちません。 松本清張『赤い氷河期』より引用
  • 先方の事情にすぐ安値な同情を寄せて、気の毒だ、かわいそうだと思う。 島村抱月『序に代えて人生観上の自然主義を論ず』より引用
  • そのような思い切ったことをするには、まえもって先方の事情がわかっていなければならぬはずではないか。 カフカ/谷友幸訳『アメリカ』より引用
  • さりとて長く間をあけては、先方の事情もかわろうし、気もかわる危険性があった。 半村良『闇の中の系図』より引用
  • 外国の商社との間に結ばれてあった契約を更新しなければならなくなり、そのための会議に十一月末の三日間を当てていたのであるが、先方の事情で、それが月が変ってから行われることになったのである。 井上靖『星と祭下』より引用
  • それがある種の立場に立つと、先方の事情などは全然思ひやらず、これほど大胆向ふ見ずに自分の利益を主張できるものかと思ひ知つて、呆れもしたが感動もした。 坂口安吾『処女作前後の思ひ出』より引用
  • そして特に、それが七瀬の意志によるものか先方の事情によるものかを、遠まわしに訊いて確かめようとするだろうと思っていた。 筒井康隆『(「七瀬」三部作 1) 家族八景』より引用
  • 人を批評するにも、人を判断するにも、また人に忠告を与えるにも、先方の事情を深くかつ同情的にむにあらざれば、われわれの批評がけっしてその当を得ない。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • 風井咲子はクラスメイトで、こうしてたまたま家が近いので、美奈が待たせてもらっているのだが、先方の事情、都合もある。 赤川次郎『黒い壁』より引用