充満

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  • 煙の充満した家からころがり出ると、都はあたり一面火の海になっていた。 小野不由美『十二国記 05 東の海神 西の滄海』より引用
  • 天下に批評家の充満しているのは必ずしも偶然ではなかったのである。 芥川竜之介『文章』より引用
  • 正直に言えば、拷問というものは不確実と危険とに充満した手段である。 モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』より引用
  • 状況から考えて、何らかの原因物質が館内に充満したのに違いなかった。 中井拓志『アリス Alice in the right hemisphere』より引用
  • ところで濃い空気が室内に充満すると、輪も棒も不必要になりました。 ポー/八木敏雄訳『ポオのSF 第1巻』より引用
  • 天文学にも趣味があるらしく、書斎にはその方面の書物が充満していた。 牧逸馬『生きている戦死者』より引用
  • 立派な乗物の中が死体の膝から底にかけて、どす黒い血で充満していた。 松本清張『かげろう絵図(下)』より引用
  • 現に今日に於てこれを見ても居士の後継者は天下に充満して居るのである。 高浜虚子『子規居士と余』より引用
  • しかしそれはまた、エネルギーが異様に充満しているところでもある。 鷲田清一『てつがくを着て、まちを歩こう ―ファッション考現学』より引用
  • 人の生活する場には避けることのできないけがれが、ここには充満していた。 五代ゆう『晴明鬼伝』より引用
  • 都市中に充満する腐敗臭から、相当な時間がかかっていることがわかる。 雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス03 センチメンタル・ヴォイス』より引用
  • たしかに、なにかひどい腐臭ふしゅうのような臭いがその部屋には充満していた。 小野不由美『悪霊シリーズ 5 悪霊になりたくない!』より引用
  • 緊張が沈黙となって充満し、突然男たちの顔から大量の汗が 吹き出した。 暁works『るいは智を呼ぶ③ 鳴滝こより』より引用
  • 煙草の煙が部屋中に充満してきたので、換気のために窓を開けに立ったのだ。 有栖川有栖『朱色の研究』より引用
  • アンナ・ゴルスキンの部屋は、それで充満しているといってもよかった。 シムノン/稲葉明雄訳『怪盗レトン』より引用
  • 人間や車が充満する外からくるとうそのように静かな世界だった。 松本清張『迷走地図(下)』より引用
  • 山のに充満して居た夕闇は、光りに照されて、紫だつて動きはじめた。 折口信夫『死者の書』より引用
  • 現代は死ぬための動機に充満しているんです、そういう時代なんです。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
  • なぜならこの部屋には愛情の電流が充満していることを感じたからだ。 コクトー/佐藤朔訳『恐るべき子供たち』より引用
  • 地下九階に到達した時点で、強い血のにおいが周囲に充満していた。 ベニー松山『隣り合わせの灰と青春』より引用
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