充ちる

全て 動詞
38 の用例 (0.00 秒)
  • 前にも言った通り、非常な沈黙がこの氷の海にち満ちているのである。 ドイル・アーサー・コナン『世界怪談名作集』より引用
  • この点自信に充ちた自然科学者や惰性の大きな歴史家とは少し別である。 戸坂潤『最近日本の科学論』より引用
  • 一度使い果した力が再び充ちてくるまで待っていたのかもしれなかった。 渡辺淳一『光と影』より引用
  • 幸福に充ちて、忘れて居た姫の耳に、今はじめて谷の響きが聞え出した。 折口信夫『死者の書』より引用
  • とても聞かん気に充ちた人であるかと思われる筋の見えるものがある。 北大路魯山人『良寛様の書』より引用
  • 彼のかたわらにいるだけで、こちらまでが何か豊かな自信にちてくる。 中島敦『悟浄歎異』より引用
  • 私は興味にちた眼をもってそれらの人を迎えたり送ったりした事さえある。 夏目漱石『硝子戸の中』より引用
  • 女の顔がさっき見た時よりも子供子供した苦痛の表情にちていた。 夏目漱石『行人』より引用
  • 遠い所でこの変化を聴いた健三は、同情に充ちた眼を故郷の空に向けた。 夏目漱石『道草』より引用
  • というのは現実にぜんたいがおそろしく真実性に充ちていたからである。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』より引用
  • そうしてその感じが家にも往来にも、美しい空にも、一面にちている。 夏目漱石『満韓ところどころ』より引用
  • 明日の朝は、この多くの思い出に充ちた森に別れを告げるはずであった。 ハドスン/守屋陽一訳『緑の館』より引用
  • この毎日は今までになく、淑子にとっては充ち足りた一日、一日だった。 遠藤周作『協奏曲』より引用
  • 英雄崇拝の念に充ち満ちたる我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 芥川竜之介『森先生』より引用
  • 進化だろうがなんだろうが、やはり世界は様々な音にちているべきなのだ。 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 1』より引用
  • 彼女はうれいにちたいたましげな表情をうかべてその言葉を聞いていた。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』より引用
  • かくありてこそ宗教は生命に充ち、真の敬虔けいけんの念も出でくるのである。 西田幾多郎『善の研究』より引用
  • そしてまっ白な雲の一杯いっぱいちた空にむかって、大きな声でき出しました。 宮沢賢治『雁の童子』より引用
  • 人間は長い長いあいだ、その石の時代で充ち足りて暮していたらしいのだ。 半村良『となりの宇宙人』より引用
  • 歩いていて、僕は奇妙な心の動揺や同情に充ちた震動に顫えてはいないか。 ウルフ/鈴木幸夫訳『波』より引用
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