元来人間

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  • 科学も元来人間の実践的或いは技術的要求から生れたものである。 三木清『哲学入門』より引用
  • 存在は和辻氏によると元来人間を意味する言葉なのだ。 戸坂潤『日本イデオロギー論』より引用
  • 元来人間は生きたい生きたいの悶躁もんそうでばかり動いている。 伊藤左千夫『去年』より引用
  • 元来人間というものは自己の力量に慢じてみんな増長している。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 美術というものは元来人間の想像のはなである。 岸田劉生『想像と装飾の美』より引用
  • さとりは度々あるものとする側の主張は、元来人間の有限的な認識の力が無限的なものを認識して行くのだから一度で済むはずはない。 岡本かの子『仏教人生読本』より引用
  • 元来人間は自然状態においては言語、教育、階層は何もなかったためにそのような社会階層では不平等は存在しなかった。
  • だが今は元来人間主体の能力としての知能を特色づけるのがさし当りの目標だったから、ここで問題になるのはそうした技術学的な意味に於ける技術ではなくて、人間主体の側に於て之に対応する処の、主体的能力としての技術なのである。 戸坂潤『技術の哲学』より引用
  • 文明というものは元来人間を幸福にするはずのものだが、文明の進度の功罪こうざいを判定するのはむずかしい。 亀井勝一郎『青春論』より引用
  • で、もしこうした直観が、元来人間の生活行動による又そのためのものであるなら、人間が世界の内に於てしか生活していない以上、直観はただの直観ではなくて、いつも世界を問題としないではいられない直観の筈である。 戸坂潤『現代唯物論講話』より引用
  • 元来人間の日常生活はその表面だけから見ればすべてトリビアルなので、トリビアルなものに対する興味こそ、普遍的な興味だとさえ考えていい。 戸坂潤『思想としての文学』より引用
  • しかし、元来人間の生活には厳しい環境であり、人々は次第に島を離れ、第二次世界大戦の戦局悪化に伴う1944年の小笠原引き上げの際にはすでに無人島化していた。
  • しかし元来人間は体系とか抽象的な結論とかにあまり固執すると自己の理論を生かすためには、とかく故意にも真実を歪め、見えても見ず、聞こえても聞かずということになりがちなものである。 ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』より引用
  • 仮に、斎藤さんを殺したとしても、わざわざそれを加工して、元来人間を捕食の対象としていない人間に食べさせるなんて、絶対しないわ。 新井素子『二分割幽霊綺譚』より引用
  • 警察医とちがって、元来人間のバラバラ死体を間近で調べるのに慣れていなかったから、病院の一室でテーブルの上から防水布が取り除けられたとき、眼前にさらされた遺体を見て衝撃を受けてしまったのである。 コンラッド/井内雄四郎訳『密偵』より引用
  • ちょっと読者に断っておきたいが、元来人間が何ぞというと猫々と、事もなげに軽侮の口調をもって吾輩を評価する癖があるははなはだよくない。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • ちょっと読者に断わっておきたいが、元来人間がなんぞというと猫々と、こともなげに軽侮の口調くちようをもって吾輩を評価する癖があるははなはだよくない。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 元来人間の眼は、残像時間が相当永いので、一秒間に二十四回以上断続する光は、それが断続するとは見えず、け放しになっているように感ずるのです。 海野十三『千早館の迷路』より引用
  • ねずみ捕りは全体、人間の味方なはずですが、ちかごろは、どうも毎日の新聞にさえ、ねこといっしょにお払い物という札をつけた絵にまでして、広告されるのですし、そうでなくても、元来人間は、この針金のねずみ捕りを、一ぺんも優待したことはありませんでした。 宮沢賢治『ツェねずみ』より引用
  • 「竜」は、元来人間に危害を与えることはないが、喉元の「逆鱗」に触れられることを非常に嫌うため、これに触られた場合には激昂し、触れた者を即座に殺すとされた。