働き蜂
全て
名詞
107 の用例
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その昔ロンドンで悪人社会を監視したのと同じに、働き蜂の群を観察したりして、昼は忙しく働き、夜は夜で深く考えたりした結果がこれなんだ。
ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの最後の挨拶』より引用
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こうして次世代の新女王蜂や雄蜂が養育される時期には巣は巨大なものに成長するが、日本のような温帯では、秋の終わりになると巣外で交尾し越冬する新女王蜂を除き全てのハチが死に絶えるので、巣は空き家となる。
ただしこれは日本の場合であり、冬のない熱帯地方では1つの巣に数十匹の女王、数百万匹の働き蜂を抱える巨大な巣に成長する場合もある。
長年、学者の間でもスズメバチは単雌で巣を作ると信じられていたが、1980年代の松浦誠などの研究により、多雌の巣があることが明らかになった。
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と主張して、結局は働き蜂に堕してしまったような、愚かなマネだけはしてはならない。
女たちが「働く権利」を主張するなら、われら男どもは「怠ける権利」をこそ主張しよう。
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青木雨彦『男の日曜日』より引用
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ただし、女王が途中で死んだ場合、群れの中から新たに女王が生まれる例もある。
これは、女王が出すフェロモンが働き蜂の繁殖能力を奪っているためと考えられる。
女王蜂は普通は働き蜂より体が大きい。
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通常メスの幼虫は主に花粉と蜂蜜を食べて育ち働きバチとなるが、働きバチの頭部から分泌されるローヤルゼリーのみで育てられたメスは交尾産卵能力を有する女王バチとなる。
オスは未受精卵から発生する1倍体であるが、巣の中では働き蜂に餌をもらう以外特に何もしない。
働きバチに比べて体が大きく、働きバチや女王バチよりも複眼と単眼が非常に発達していることが外見上の特徴である。
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一般的には女王蜂は単独で巣を作り、繁殖を開始する。
子供が育つと働き蜂になるから、それに巣や子の世話を任せ、繁殖のみを行うようになる。
したがって、一つの群れの個体はすべて女王の子である。
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訛の抜けない言葉を使うからだろうか。
百合人にとってミヨは働き蜂のみじめさで映っていた。
若し父や母が死んで自分がみなし子になったら、ミヨのようにそして又金どんや好どんのように、よその家で使われなければならないのだろうか。
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島尾敏雄『出孤島記』より引用
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ハワイは全米で二番目に物価高といわれていますが、生活費は日本より安く、生活ものんびりしています。
いいことずくめのようですが、働き蜂だった夫には、このよい環境がかえってなじめないのが困ったことです。
日本のニュースは国際衛星版による新聞、TVなどで入り、東京にいるときとあまり変わらないのですが。
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式田和子『死ぬまでになすべきこと』より引用
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私が、結婚しますと、私の家の中心になるものが無くなりますの。
私は、つまり働き蜂に生れついていますの。
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菊池寛『貞操問答』より引用
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ボスザルは、先頭に立って敵に向き合う。
ハチやアリの働き蜂は、自らは産卵せず、女王の子、つまり自分の妹の世話をする。
このような行動は、一見では自己に不利であるように考えられ、自然選択とは相容れないように思われる。
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ハバチ亜目の全てと、ハチ亜目のうちハナバチ、スズメバチ等がこれに含まれる。
女王蜂、働き蜂など、それぞれの役割が決められており、それにより一生の過ごし方が違う。
ハチといえばスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどが有名で、「大きな巣を作って家族でくらす」「花にやってくる」「毒針で刺されるから危ない」などのイメージが定着している。
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何万という働き蜂は、みんな、あの女王の娘たちだ。
働き蜂はみんな雌だが、卵を産まない。
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上橋菜穂子『獣の奏者 Ⅰ 闘蛇編』より引用
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しかしながら半倍数性性決定システムを持つハチ目の場合は、自分の実子を残すよりも姉妹や甥・姪を残す方が、自分の遺伝子を効率よく増やすことができる。
よって働き蜂は、自分の姉妹や甥・姪が子孫を残していくようにサポートする行動を取るのである。
この集団生活の単位をコロニーと呼ぶ。
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働きバチはすべて雌である。
また、女王蜂になる卵と働き蜂になる卵は同じで、幼虫時代に食べさせられた餌によって地位が決定される。
女王蜂は8-12月頃に羽化すると、終齢幼虫から栄養液を十分摂取した後に巣を離れる。
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他のスズメバチより遅めに冬眠から覚めた女王蜂は、女王蜂しかいない他のスズメバチの初期の巣を襲い、相手の女王蜂を刺し殺す。
その後、自分の働き蜂が羽化するまで、乗っ取った巣の働き蜂に働いてもらう。
発達したキチン質の外皮を持ち、キイロスズメバチは勿論、オオスズメバチの大顎や毒針でも容易には貫通できない防御力を有しており、これが乗っ取りの際にも有利となる。
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エルウィングに続いて入り口に現れたのは、いつも暖炉の掃除をしにきてくれる働き蜂の娘だった。
彼女は小さく会釈すると、バスケットの中から焼きたてのパンを取り出した。
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高殿円『銃姫 03 Two and is One』より引用
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つまり私は強大な力をもった男そのものとしてアマノンの女に臨む。
いや、今は働き蜂、働き蟻の如き存在となって本来の女の性を忘れてしまった女どもに、女であることを思い出させるのです。
したがってこれは『男性化革命』であると同時に、半面では『女性化革命』でもある。
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倉橋由美子『アマノン国往還記』より引用
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赤血球は成熟の途中に,好塩基性が現われては消えたり,ヘモグロビンが,ドラ焼きの中のあんのように封入されたり変化するが,ふしぎなことに成熟すると細胞核がなくなってしまう。
すなわちヘモグロビンや酵素を盛った一つの袋になり,働き蜂のように単純な仕事に専従することになるのである。
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高橋長雄『からだの手帖』より引用
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それから働き蜂のように小包のお手伝いをしますわ。
ディケンズ/村岡花子訳『炉ばたのこおろぎ』より引用
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使用人用の離れとはいえ、暖炉に使われている石も彫刻が施された立派なものだった。
ここの中の煤をかき出したりポリッシュで磨いたりしに、一日に一回だけ働き蜂たちがやってきた。
それを手伝っているうちにエルウィングが娘と仲良くなったようで、このごろは火をいれたり納屋に薪を取りに行ったりするのも自分でしている。
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高殿円『銃姫 03 Two and is One』より引用