傾き

全て 動詞 名詞
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  • 彼は急速に香澄に向かって傾きかかっている自分の心が怖かったのである。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 傾きかけた秋の日は高い岡の上に立つ寺院の窓を通して堂内の石の柱に映った。 島崎藤村『新生』より引用
  • まるで行く気がないといえば、それは一面に傾きすぎた答えだった。 宮本百合子『二つの庭』より引用
  • そのまま待つうちに陽は傾き、雲の端がわずかに赤味を帯びてくる。 渡辺淳一『ひとひらの雪(下)』より引用
  • 六月末の陽も西に大きく傾き、正面から本村の部屋の窓を照しはじめた。 堺屋太一『油断!』より引用
  • 日が傾き始めたころ、俺は車の中で、握りつぶされた彼女の写真を拾う。 乙一『ZOO』より引用
  • 二人が心身共に愛し合っていたか否かは、至った後の心の傾き方で判る。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 自己の表現と発情とに覚えず自己を捲き込んでいたような傾きがある。 倉田百三『愛と認識との出発』より引用
  • おろおろとしている間に、月も傾き、東の空がほんのりと明るくなった。 夢枕獏『陰陽師太極ノ巻』より引用
  • なぜ僕は、この傾きかけたアパートからでる気になれないのだろう。 花村萬月『幸荘物語』より引用
  • 洞窟の外は、すでに陽がかたむきはじめ、西の空は赤くまりはじめていた。 水野良『ロードス島戦記 4 火竜山の魔竜(下)』より引用
  • 客足もなかなか途切れず、仕事が一段落した時には日が傾き始めていた。 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』より引用
  • ともかく欧米諸国に於ては、植民地を独立させる方向へ傾きつつある。 坂口安吾『安吾巷談』より引用
  • そして健吉さんも指摘しているように、半分は好奇心へも傾きやすい。 吉川英治『随筆 私本太平記』より引用
  • この惑星の軌道偏心や自転軸の傾きの原因もそこにあるかもしれない。 谷甲州『惑星CB 8越冬隊』より引用
  • 私は教授の真剣さをやや軽く受けていたような傾きがあった。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • ようやく傾きかかった太陽が、それらの上に白い光を投げかけていた。 光瀬龍『たそがれに還る』より引用
  • 山を出て宿へついたのは日が後の丘に傾きつゝある時であつた。 長塚節『隣室の客』より引用
  • それは、異性にむかって取り乱してゆく心の傾き方の前兆と同じだった。 藤堂志津子『熟れてゆく夏』より引用
  • 影は片方の足先にやや傾き、その反対の踵のほうから風は流れてくる。 垣根涼介『ヒート アイランド』より引用
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