傾きがち

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  • 従って考え方も言うことも、とかく保守に傾きがちな男たちとみられていた。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』より引用
  • 反論するのは沈潜の思考に傾きがちな、一方の学生ミシェルのほうだった。 佐藤賢一『王妃の離婚』より引用
  • アメリカ合衆国における保守主義の経済哲学は経済的自由をより多く認めるリベラルな方向に傾きがちである。
  • ややもすると、像の表情は広隆寺の弥勒菩薩に傾きがちであった。 泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽 (亜愛一郎シリーズ1)』より引用
  • しかしビスマルクはドイツ連邦軍指揮権など手に入れてもオーストリアに傾きがちなドイツ連邦という鎖に自らを縛り付けてしまうだけと考えてこれに否定的だった。
  • しかし皇后の愛情は、次男の秩父宮に傾きがちであったと囁かれる。
  • したがって、これら部民や農民たちのことがもっとよくわかるといいのだが、残されている記録などの関係で、どうしてもわれわれの目は支配の側のほうへ傾きがちになる。 金達寿『日本の中の朝鮮文化 02』より引用
  • 人はだれしも、希望的観測に傾きがちなものである。 滝口康彦『粟田口の狂女』より引用
  • 理性的判断の乏しい、すぐに動揺して疑惑や不安に傾きがちな、人類の子どもたちなのだ。 阿刀田高『詭弁の話術』より引用
  • だが徹吉は、ややもすると映画の画面よりも、左下方に黒い像となってしているクレペリンの方へ意識が傾きがちであった。 北杜夫『楡家の人びと (上)』より引用
  • 酸性体質に傾きがちになり、健康を損ねることになるからです。 平野雅章『熱いが御馳走 食物ことわざ事典II』より引用
  • 十代後半の女の子は、自分よりちょっとおとなで、教えを説いてくれて、世話を焼いてくれる男性に心が傾きがちになる。 柴門ふみ『男性論』より引用
  • このため、江戸幕府の刑罰は厳格に傾きがちであった。
  • 例えば、掲示板に、ある人物を批判する書き込みがあったとしても、普段からその人物をよく思っていない人の意見や、その人のせいで不利益を受けている人の意見は、批判側に傾きがちであり、逆に、その人物に好印象を抱いていたり、その存在が自分にとって利益になる場合には擁護する意見となるのが普通である。
  • 建築を社会の機能表現ではなく人間の内面からの芸術表現と見るのが表現派の表現派たる所以であり、工業化や規格化によって非人間性に傾きがちなモダニズム建築に、暖かみのある手技や手跡といった人間的な手がかりをあえて付け加えようとしたのが日本の後期表現派であった。
  • 高度経済成長期の最盛期からオイルショック後の時代にかけ、質より量に傾きがちであった国鉄に代わり、車両・重電メーカー各社との協力で、日本の電車の技術革新を実効的に推進した、という点で、この時期の大手私鉄企業・地下鉄事業者の功績は大きい。
  • ただ、そういう心理の中でも、あのミスナー・ケイの手紙は、ともすれば暗いほうへと傾きがちなぼくの気分を、読み返すたびに少しは明るくしてくれた。 眉村卓『不定期エスパー4』より引用
  • 「ヨーロッパ第一主義」に傾きがちな陸海軍参謀長会議のメンバーとして、キングは対日戦での勝利に精力を注ぎ込んだ。
  • フランコの作曲様式は、同時期の他のスペイン人作曲家の様式に関連性があるものの、むしろ保守的であり、不協和音の扱いに慎重であり、半音階進行や技巧性を避け、実に禁欲主義に傾きがちである。
  • しかしながら、以下のことだけ、つまりこのようなすべての種類の動機や習性の作用は、すでに定式化したような有閑階級制度という基底的な原理と対立する方向に傾きがちである、ということだけは明らかなのである。 ヴェブレン/高哲夫訳『有閑階級の理論 ―制度の進化に関する経済学的研究』より引用
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