傾きかけ

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  • あの強引さは、傾きかけた船の中での必死の努力だったのかもしれない。 清水義範『家族の時代』より引用
  • 太陽が大きく西へ傾きかけた頃、俺はついに諦めて家に帰ることにした。 高橋龍也『痕 ―きずあと―』より引用
  • と購入に傾きかけたが、店にあるぶんでは、十六枚に満たないとのこと。 岸本葉子『マンション買って部屋づくり』より引用
  • そのうちだんだん日がかたむきかけて、みじかあきの日はれそうになりました。 楠山正雄『葛の葉狐』より引用
  • その傾きかけた半蔀はじとみの格子戸を押し開けて、二人は堂内へと入ってゆく。 藤水名子『浪漫’s 見参!桜子姫』より引用
  • 静信は、傾きかけたドアの間から滑り込んできた少女に軽く手を挙げた。 小野不由美『屍鬼(上)』より引用
  • 既に午後三時を回り、傾きかけた太陽が西の空をあんず色にめている。 縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』より引用
  • 実に急激に青山のような旧家の傾きかけて行ったのもその時からである。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 桜の木に隠れるようにして、傾きかけたお墓が二つ三つと並んでいる。 片山恭一『雨の日のイルカたちは』より引用
  • 欧州にいる間も心は揺れ続けたが、気持ちは次第にセガに傾きかけていた。 佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』より引用
  • 家はほとんど傾きかけ、手入れはおろか保護もされていない様子だった。 森瑤子『終りの美学』より引用
  • 傾きかけた秋の日は高い岡の上に立つ寺院の窓を通して堂内の石の柱に映った。 島崎藤村『新生』より引用
  • だが超高層の一部には地盤の傾斜のため、傾きかけているものもあった。 小松左京『日本沈没 a上巻』より引用
  • なぜ僕は、この傾きかけたアパートからでる気になれないのだろう。 花村萬月『幸荘物語』より引用
  • 傾きかけている陽を背に健次の影が炎の川に向かって伸びていく。 伊島りすと『ジュリエット』より引用
  • 傾きかけた陽光のせいか、右京之介の両頬が、心なしか紅潮して見える。 藤水名子『浪漫’s 見参!桜子姫』より引用
  • 祐巳もその時、自分の心がグラリと傾きかけたことが確かにわかった。 今野緒雪『マリア様がみてる 01』より引用
  • だが、今の会社は傾きかけているといっても、この前の会社ほどひどくはない。 半村良『英雄伝説』より引用
  • そんなことを私は、秋の日の傾きかけた河原を歩きながら何げなくつぶやいた。 安岡章太郎『夕陽の河岸』より引用
  • マンションの玄関を出ると、午後の陽はもはや夕陽の色をして傾きかけている。 山口洋子『演歌の虫』より引用
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