傷口をおさえ

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  • 血が噴き出て、傷口をおさえた手指の間から、赤い小蛇こへびがはい出てくる。 田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿05 黒蜘蛛島』より引用
  • ドレイクは、バーンが用意してくれた布で傷口をおさえてから言った。 富野由悠季『オーラバトラー戦記 11 ハイパー・ホリゾン』より引用
  • 世阿弥は、流れる血さえない傷口をおさえて、ジッとこらえつめていた。 吉川英治『鳴門秘帖』より引用
  • 血がふきあげる傷口をおさえながら、やっとのことで家にたどり着いたのです。 桐生操『きれいなお城の怖い話』より引用
  • 大男がバスルームから新しいタオルを持ってきてくれたので、私はそれで傷口をおさえた。 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 1』より引用
  • 零は包帯をもとのように巻こうとはせず、丸めて傷口をおさえた。 神林長平『戦闘妖精・雪風(改)』より引用
  • さっき破ったズボンの裏地で、傷口をおさえたが、それがすぐに真っ赤になった。 山田正紀『少女と武者人形』より引用
  • というのは、女はよほど力強く傷口をおさえていたとみえて、あのへいの外からアパートの彼の部屋のあいだまで、一滴も血は落ちていなかったし、また都合のいいことには、ただ一人の隣人なる石上氏もとうとうその晩帰ってこなかったからである。 横溝正史『悪魔の家』より引用
  • もう一人は、肩先をやられて、片手で傷口をおさえながら、のたうちまわっている。 林不忘『丹下左膳』より引用
  • 彼は、握った右手を握ったままにし、それでもって傷口をおさえているときに、しだいに濃くなってきた死の影をむりやり押しもどしていたのであった。 ディケンズ/本多顕彰訳『二都物語(下)』より引用
  • 彼はその破った襯衣シャツで、傷口をおさえて血止めにした。 海野十三『空中漂流一週間』より引用
  • 死体を放り出した斎藤は、絶叫に近い悲鳴をあげて傷口をおさえ、洞窟の中を這いずり回った。 大藪春彦『血の罠(v1.0)』より引用
  • 経営者は両手で傷口をおさえ、からだを折りまげた。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • 女はうずくまり、裲襠の裾から綿を引き抜くと、それで傷口をおさえて逃げて行った。 駒田信二『中国怪奇物語〈幽霊編〉』より引用
  • スカイハイトは膝をつき、傷口をおさえて喘いでいる。 高千穂遙『美獣 神々の戦士』より引用
  • NHKテレビで放映したドラマの題名「男子の本懐」は、昭和五年十一月に東京駅で狙撃された首相浜口雄幸おさちが、傷口をおさえながらいった言葉だと伝えられる。 戸板康二『新々ちょっといい話』より引用
  • タランは、傷口をおさえて、しりもちをついた。 アリグザンダー『(プリデイン物語4)旅人タラン』より引用
  • 傷口をおさえ、カイルロッドは苦笑した。 冴木忍『カイルロッドの苦難 4 面影は幻の彼方』より引用
  • 光枝は光枝で、傷口をおさえて、その場に坐りこみ、 「あいたたた」と叫ぶ。 海野十三『什器破壊業事件』より引用