侘しい

全て 形容詞
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  • このままだれも待つ者のない暗い部屋に一人帰って行くのもわびしい。 森村誠一『棟居刑事の断罪』より引用
  • 今夜はこれから夫が最後の夜を過ごしたホテルで一人わびしく眠るのである。 森村誠一『腐蝕の構造』より引用
  • 時間も夕食どきのせいだろう、わびしい駅前の店にしては混み合っている。 赤川次郎『殺し屋志願』より引用
  • 昔の人はこの二つに、共通した怖れとわびしさを覚えたのかもしれない。 渡辺淳一『メトレス 愛人』より引用
  • 毎日妻のいない家へ戻り、一人きりのわびしい生活を続けているからだろうか。 半村良『魔女伝説』より引用
  • ここにも侘しい枝木の茂みがあり、風に鳴っていそうな気すらするのです。 森敦『月山・鳥海山』より引用
  • 三千代みちよわびしいあめあしながめながら、をんならしい迷信めいしんめいたものをかんじた。 小島政二郎『海燕』より引用
  • きっと旅の独り寝のわびしさから、妻の肌が恋しくなったのにちがいない。 森村誠一『自選恐怖小説集 人間溶解』より引用
  • その優しい言葉は、お千に対してよりも、自分自身のわびしい心を打った。 海野十三『棺桶の花嫁』より引用
  • なんとわびしい人生だろう、と行助は足もとをつめて歩きながら思った。 立原正秋『冬の旅』より引用
  • 自然を人工的に切り取ったいかにもわびしげでいて、不調和な光景である。 森村誠一『人間の証明』より引用
  • そこにはひとすじの望みをかけるべきものとてもないわびしき風景があった。 ドイル/延原謙訳『緋色の研究』より引用
  • 止まりストールに坐って出された水割りをめていると、侘しさが身に迫った。 森村誠一『日蝕の断層』より引用
  • このわびしい冬籠りの中で、岸本の心はよく自分の父親の方へ帰って行った。 島崎藤村『新生』より引用
  • 薄汚ない侘しい舞台であるからこそ、匂いたったのでございましょう。 皆川博子『旅芝居殺人事件』より引用
  • 松岡は勝手に想像しながら、こみ上げてくる侘しさを追い払おうとした。 山田智彦『銀行 男たちの報酬』より引用
  • いくら別れたと云っても、病気のあなたのことを考えると、侘しくなります。 林芙美子『新版 放浪記』より引用
  • 仏像が立っているために、骨箱の山がいっそうわびしいものに見えた。 三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』より引用
  • 日が暮れて、はじめて人の住んでいることがわかるようなわびしい町なのである。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 上』より引用
  • 独身のわびしさは、部屋に戻っても外出したときのまま変化のないことである。 渡辺淳一『メトレス 愛人』より引用
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