何とも名状し難い

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  • 彼はいつもの通り顔を赤めた上に、その日は何とも名状し難い不快な感じまで味わされた。 ...
  • 私は次第に何とも名状し難いセンチメンタルな心持になつて行つた。 ...
  • 私は何とも名状し難い薄気味悪い風にあふられて、思はず床から胸を浮せた。 ...
  • それは何とも名状し難いことではなかったか。 ...
  • 人形と一処に羽根蒲団の上に滝尾は倒れると、何とも名状し難い不気味な唸りを発してゐるだけだつた。
  • 隼人は、お千賀のいった意味を悟ると、電気にうたれたように愕然として、その刹那に何とも名状し難い恐怖が突っかけて来るのを知った。
  • というのはその翌日の真夜中のこと、亜麻の法衣に身を包んだ一人の司祭が、酒神バッカスがお持ちのような常春藤きづたの巻き付いた杖を手に、夢の中に現れると、何とも名状し難いものを取り出し、私の家の守護神の前に置きました。 ...
  • 逃げ場がなくなったものですから、絶体絶命で大の男は、その戸じまりの前に立って、何とも名状し難い妙な身構えをしました。 ...
  • ぼくからしてみれば、供犠創嗣とは、何とも名状し難い男であり、それもまたそれだけでしかないのだが、そのはずなのだが、何故か知らないが同年代またはその付近の女性から見て、魅力的に映るらしい。 ...
  • 何とも名状し難い、こしかたの道の思い出を、ガッチリと歯を喰いしばって縛りつけようと試みていたのですが、その事の想像の以外は、どうしてもお君のことにうつらないというはずはありません。 ...
  • 列車が通過してから、その光つてゐるレールを跨ぐときに、何とも名状し難い戰慄を覺える。 ...
  • 次のシーンで、スペンサーとメアリーは彼の部屋で結婚生活を始めているが、そこには身体を包帯に包んだ手足のない胎児のような、何とも名状し難い謎の生き物がおり、これがメアリーが産んだ子供であるという。 ...
  • とたんに、何とも名状しがたい恐怖の叫びを、口からほとばしらせて、小肥りの裸躯をはね起した。 ...
  • 蒼い光が何処からともなく其奴そいつらの横顔に射しつけると恐怖おそれとも驚異おどろきとも、悲しさとも怪しさとも何とも名状し難い冷たさが犇々と私の身辺に詰め寄せて来た。 ...
  • この音楽家は、急に顔面を、何とも名状し難い表情にひき歪めて、ごつごつと骨ばって、触れるとぞっとするように冷たい右腕を伸ばすと、わたしの口をぐっと押えこんだ。 ...
  • 何とも名状し難い人間の叫喚と、弦鳴り、銃声、馬のいななき、それに伴う地鳴りなどの間から、その時、 「典厩信繁を討取ったり」 と、いう上杉方の凱歌と、 「信繁どの、お討死」 と、悲しむ味方の声とが、交〻こもごもに、諸角豊後の耳に聞えた。 ...