何ぞ計ら

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  • ところが、何ぞ計らん、幾週間の後になつても何の通知も來ませんでした。 石川三四郎『浪』より引用
  • 何ぞ計らん、政職の手紙の内容は、思い及ばない事だったのである。 吉川英治『黒田如水』より引用
  • 何ぞ計らん、従者の松明に囲まれて戛々かつかつと歩いて来たのは、敵将の呂布であった。 吉川英治『三国志』より引用
  • そしてまずここにたむろしている敵の馬岱を殲滅しようと考えて来たのであったが、何ぞ計らん、すでに蜀兵の影は一箇も見えなかった。 吉川英治『三国志』より引用
  • しかるに、何ぞ計らん、開会の午前九時というのに参会者はタッタ二人であった。 賀川豊彦『空中征服』より引用
  • 怪しみながら両将も逃げだすと、何ぞ計らん敵には堂々たる後詰ごづめがひかえていたのである。 吉川英治『三国志』より引用
  • その後ろ姿を見送った私は、モウ何も疑わない朗らかな気持になっていたが、何ぞ計らん。 夢野久作『少女地獄』より引用
  • 何ぞはからんその翌日君は再びカンヴアスを抱へて渋川に到り十分に画き直して一週間の後帰京せり。 正岡子規『墨汁一滴』より引用
  • 自分の眼で「この君なれば」と、見込んで奉公したその眼に狂いはなかったが、何ぞ計らん、それはかくも兵たる自分らをして、歓び勇んで死地に飛び込ませる人であった。 吉川英治『新書太閤記(二)』より引用
  • 私は恐る恐る、その筒を開けると、何ぞ計らん、現はれ出でたのは象の形を具へた二體の怪物が相抱擁してゐる姿でありました。 石川三四郎『浪』より引用
  • 毎度聞く所なれども、何ぞ計らん、その手近くせられて優しきお世話を蒙るこそ苦痛の種なれ。 福沢諭吉『新女大学』より引用
  • そして、千曲の河畔ほとりへ出たと思うと、何ぞ計らん、渡船小屋らしい物を中心に、一かたまりの人馬が、こっちを見て、俄に、弓に矢をつがえたり、ほこ、長柄の刀などを構えて、何か、喊声かんせいをあげ始めた。 吉川英治『平将門』より引用
  • 城兵も斎藤龍興も、身内の侍が急を城下の直参じきさんへ告げたものとばかり思っていたところ、何ぞ計らん、如月きさらぎの寒夜をいんいんと鳴り渡った鐘と共に、稲葉山の山下を十重二十重にかこんだ兵は、半兵衛重治の手勢千余としゆうと安藤伊賀守の家中二千あまりの軍馬だった。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • 例へば東北のズウズウ辯と言ふごときも東北地方にはズウズウ音の分布は、何ぞ計らん東京の御膝下の茨城地方に始つて、會津地方を通じ、仙臺山形地方に北上してゐるのに止まり、南部、秋田、津輕の三地方には痕跡がないのである。 福士幸次郎『地方主義篇』より引用
  • 何ぞはからん色情狂だよ。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • 何ぞ計らん、怪し火の火元はここだ! 吉川英治『鳴門秘帖』より引用