何すれぞ

全て 副詞
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  • 心を物外にかんとするは未だし、物外、物内、何すれぞ悟達の別を画かむ。 北村透谷『山庵雑記』より引用
  • 天変地異まことに測知するを得ずといえども、何すれぞそれ悲痛の極みなる。 三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』より引用
  • この恐るべき敵を相手として、吾人何すれぞ今までごとき苦労にて大東亜帝国の建設成るべきや。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • 燈火よ、客のこんはくとなりしかならざるか、飛遊して室中にはとゞまらず、女何なんぢなんすれぞ守るべき客ありと想ふや。 北村透谷『松島に於て芭蕉翁を読む』より引用
  • 此主義はもと三十六年編纂の現行教科書に始まる、何すれぞ今に及んで事新しく呶々どどするかと。 松本清張『小説東京帝国大学(下)』より引用
  • 何すれぞ好んで精強の日本軍を相手として、よしこれを破るもこれも致命的困憊を招くの愚を演ぜんや。 山田風太郎『戦中派虫けら日記』より引用
  • 「汝ら何すれぞしかく堕落を恐るるや」かく絶叫する予言者がわが校に出現せねばならないと思う。 倉田百三『愛と認識との出発』より引用
  • 暁鴉にさきだちて寝床を出で、池頭に立ちて蓮女第一回の新粧を拝せんとするの志あるもの、既に俗物を以て指目するに忍びず、れども佳人何すれぞ無情なる、往々にして是等の風流客を追ひへすことあるは。 北村透谷『心機妙変を論ず』より引用
  • 川の浅き、何すれぞ艦艇の航行し得んと、噂を嘲りつつ駈けつくるに、驚くべし、敵は河底深く開鑿かいさくしつつ進撃中なり。 山田風太郎『戦中派虫けら日記』より引用
  • いはゆる仏教史家は、何すれぞこれを顧みずして彼のみを誇称し、あるいは時に彼を以てこれを蔽塞せんと勉むるが如き女々しき挙動をかなす。 津田左右吉『仏教史家に一言す』より引用
  • 僕亦何すれぞ首肯を強いんや。 芥川竜之介『久保田万太郎氏』より引用
  • もし外形の生命をり来つて観ずれば、地球広しといへども、五尺の躰躯大なりと雖、何すれぞ沙翁をして「天と地との間をひまはる我は果していかなるものぞ」と大喝せしめむ。 北村透谷『各人心宮内の秘宮』より引用
  • 「せむ」は「何すれぞ」「何すとか」「あどすとか」などゝ同じく、近代の「何しに」「どうして」などに通用する「す」で、不定詞の意義表現を助ける「あり」に代るものである。 折口信夫『副詞表情の発生』より引用
  • 頭をもたげよ、而して視よ、而して求めよ、高遠なる虚想を以て、真に広濶なる家屋、真に快美なる境地、真に雄大なる事業を視よ、而して求めよ、なんぢの Longing を空際に投げよ、空際より、爾が人間に為すべきの天職をり来れ、嗚呼あゝ文士、何すれぞ局促として人生に相渉るを之れ求めむ。 北村透谷『人生に相渉るとは何の謂ぞ』より引用