何かと
全て
副詞
4,326 の例文
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奴をノイズ・バンドのメンバーにするかどうかはわからん。しかしバンドにはスタッフというものが何かと必要になってくる。機動力アップのためにも奴が欲しい。
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動物には何かと関係のある人だから、早速、或る人を私に紹介してくれた。その人は、元農商務省の役人をしていた人で、畜産事業をやっていたが、目下は役をやめ家畜飼養をやっている、本郷駒込千駄木林町の植木氏という人であった。
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半分は誉められている手前、あたしは強いことが言えなくなる。でも、最近は何かというとこの話題なのであたしはすっかり疲れてしまった。
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台所では間違いは全くなかったといわれて、ほっとしました。でも、人の口というものは、何かといってはいろいろうるさいものです。いずれにしても、旦那様もハンナも私も口をつけないお料理は一つもなかったんですからね。
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でも、哀れな宝貝たちは自分の存在意義を失ったのです。意思はなくとも、彼らにだって、自分が何かという存在意義はあります。彼らは鎧でも、武器でも、何でもない物になってしまったんですよ。
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お店も大切ですが、オープン前後は何かと無理しやすいですからね。
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そのため、家来に命じなければ鼻紙一つ手に取れない、といった、かえって君主自身が不自由の苦痛をこうむるはめになるのが大名家の常であった。近頃では、何かと次代の藩主として立てられるようになった光國である。必然、身の回りのことを下々の者に行わせるといった、光國からすればしち面倒くさいことも受け入れねばならない。
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が、その社会的位置に相応する堂々たる生活をしていたので、濁富でないまでも清貧を任ずるには余りブールジョア過ぎていた。それにもかかわらず、何かというと必要もないのに貧乏を揮廻していた。沼南が今の邸宅を新築した頃、偶然訪問して「大層立派な御普請が出来ました、」と挨拶すると、沼南は苦笑いして、「この家も建築中から抵当に入ってるんです」といった。
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祐賢はあまりにも基本的な質問に困惑したらしく少し云い澱んだ。考えてみれば刑事に警察とは何かと尋くようなものなのであろう。
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一言のは別れのあと、云ひもの前へ来る句で、一言云ひ忘れたのである。それは何かと云へば、冬の月夜は少しも凄いものでないといふことである。理由はいはずして明白だ。
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そこで彼女は伯爵をつれて彼の許を訪れた。伯爵のために何かと骨を折つて貰はうといふ虫のいゝ魂胆からである。人のいゝベートォヴェンは、その通りにしてやつたらしい。
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成績は良いのですが何かと問題のある生徒たちがおりまして。
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そして、園子に対して世間なみの年齢差を感じさせたのは、血のつながりがないためであろう。自分に対して何かと手をさしのべたのは、無論実の子であったからだ。ひょっとすると、瀬田物産の本社で弟に会ったのは偶然ではなく、それとなく会いに行ったのではなかろうか。
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日中、船内に留まるのがむずかしいことはわかっていた。新鮮な空気が吸いたかったし、それにデッキに行けば何かと刺激がある。高級船員たちは彼女にとても親切だし、スタークは、しょっちゅう彼女につきまとっていた。
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そんな私に何かと親身になってくださったのが、他ならぬ彼方さんです。
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いや、ひがみでない、忠通はたしかにそう見ておる。就いては玉藻の儀も何かとさえぎって邪魔するやからがないとも限らぬ。まず第一には弟の頼長めじゃ。
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それと同時に、月の都から追放された。輝夜は何かと地上の人間の話を好んで聞き、自分からもよく話す子だった。月の民から見た地上は、刹那的な快楽の渦巻く穢れた場所である。
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やつは十一時に市場でぼくを待つことになっている。母が何かと気をつかってくれても、こんどばかりは慰めにはならなかった。かえってうるさく、つらかった。
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一万円の身代金はとられる、娘は返して貰えないというのでは、流石実業界では古狸とまで云われている策士の伯父も、手のつけ様がないのでしょう。いつになく私の様な青二才を手頼りにして何かと相談をする始末です。従妹の富美子は当時十九の而も非常な美人でしたから、身代金を与えても戻さぬ所を見ると、ひょっとしたら無慚にも賊の毒手に弄ばれているのかも知れません。
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