何かと話題
26 の例文
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まあ、彼女以外に白薔薇さまがいたらむしろ問題なんだけれど。何かと話題の方だから、普段からその呼び名を耳にする機会はもちろん多い。なのに何で引っかかったかっていうと、その響きがいつものピンクのハートマークつきのものじゃなくて、もっと秘密めいた雰囲気をたたえていたせいだ。
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雅子は煙草をスニーカーの先で揉み消した。「あんたの車、かっこいいわね」 工場でも何かと話題にのぼっている。「そうですか」邦子は嬉しそうに舌をちろっと出した。
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どうやら何かの噂になっているらしい、ということはみな子にもわかるのだが、具体的に何が問題なのかとんとわからない。去年、彼女の作った広告が賞を取って以来、社の内外で何かと話題になることは多かった。喜んでくれたのはクライアントと社の上層部の連中だけで、同僚とその周辺は嫉妬とねたみを隠そうともしなかった。
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パウロとゼニスが結婚前に所属していた冒険者パーティ。一癖も二癖もある人物の集まりで、当時は何かと話題になった中央大陸で最も有名なパーティの一つだった。パウロとゼニスの結婚を機に解散するが、別れ際に大喧嘩をして原因となったパウロを嫌っている者もいる。
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テレビ、ステージで活躍した。インパクトのある題名、CMと何かと話題を集めた作品になった。
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政治的な能力もさることながら、百八十をゆうに越える日本人離れした長身に俳優並の整ったマスク、さらに学生時代に単身渡米して培ったという達者な英語力。そういった要素が何かと話題になり、今までになかったニュータイプの政治家として、ここ数年、各メディアが競うようにして取り上げている。政界のことには暗く、またたいして関心もなかった日美香のような若い娘でも、この男について或る程度の知識があったのは、たまに美容院などで手にする女性週刊誌にまで、まるで有名タレントか何かのような扱い方で、この男の話題が頻繁に登場していたせいもあった。
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並べられた商品は、全て「王様のアイディア」等がタイアップをしており、深夜番組ながら非常に豪華な品揃えであった。また特番の時には、当時何かと話題であった君島グループの社長が商品を提供した為、店内の商品総額が1億円台にまで上った。また番組内容以外にも、無礼な言動で無軌道に振舞う榎本加奈子を小堺一機が突っ込むという司会陣のやり取りや、ピチカート・ファイヴが歌うエンディングテーマ、その名もズバリ「買物王のテーマ」も番組の目玉であった。
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それに、文芸懇話会賞の発表があった。フランスの文学賞が三百前後あったのと比べ、わが国の文学賞は圧倒的に少なかったから、その分だけ何かと話題になった。現代日本のように文学賞が氾濫していなかった頃の話である。
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いつもの集まりなら、外見も行動も派手なみち子が何かと話題の中心になるのだが、さすがに今日の集まりではそうはいかない。黙って白布を渡されるだけだ。
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玄徳はなお引きとめて、何かと話題を切らさなかった。
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院の御所を放逐されて、すでに足かけでは九年になる。当座は何かと話題にしたがった口さがない女房や女官たちも、もう二条への関心などとうに失ってしまったらしい。いきなり院中で様を変えでもしたのなら、大さわぎになったであろうが、宿へさがり、祇園社での長期に亘る参籠のあげく、ひっそり得度し、旅に出たため、暁の星が夜明けと共に消えるに似た自然さで、二条はいつのまにか人々の脳裏から消え去ったのだろう。
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りら子は私の椅子の傍らにしやがんで、岡の眼と篦に伴れて私の様子を見比べてゐた。岡の眼の方は慣れてゐたが、私はりら子が制作者のやうに真面目な顔をして、しげしげと済して此方の顔を眺めるのに弱つて、何かと話題を探さうとするのだつたが、りら子は口などを利いては悪いのだらうと遠慮でもしてゐるらしく碌々返事もしなかつた。
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妻の死に顔を撮った写真家、荒木経惟さんのことが何かと話題になっている今日この頃。私はアラキさんが大好き。
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その反応が予想外で、ロザモンドは首を傾げた。「直接には存じ上げないが、レヴィン夫人はあの頃、何かと話題に上ることが多い人だったので」 その話題の内容を隠す必要をロザモンドは微塵も感じていなかった。この機会にすっかり打ち明けたが、聞いた二人は愕然として顔色を変えた。
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ときどき、周囲を巡回することも怠らない。一方、リーフはかなり退屈しているようで、何かと話題を見つけては彼に話しかけてくるが、スパークはまったく取り合わなかった。スパークの順番のあいだも何事もなく過ぎていった。
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世の中こういうことになってくるのだ。ねじめ正一さんがこの年何かと話題を含んだ人とトークする番組で、この年引退した落合博満氏、この年芥川賞の花村萬月氏、そしてこの年老人力のぼく。というわけで、ぼくのトークの間の挿入シーンで谷中を歩いたのである。
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我々物部が古くから蛇を祀り、蛇神族と言われてきたのも、この蛇の特性と同じ脱皮の能力を持つ者が長として君臨してきた部族だったからだ。いうなれば、最近何かと話題になっているクローン技術を、医者の力を借りずに、自らの呪力だけで成し遂げることを、物部の長は、遥か太古より行ってきたということだ。自分自身のクローンを次々と造り続けてきたわけだから。
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