仰山

全て 名詞 副詞
332 の用例 (0.02 秒)
  • ところがものの二三分もせぬ中に突然彼は目をむいて仰山ぎょうさんに驚き上った。 金史良『天馬』より引用
  • それにしては顔色の変りやうが仰山であるし、恐怖の色がたゞ事でない。 坂口安吾『イノチガケ』より引用
  • このキャンプには、みんなしていっしょに使うものが仰山ぎょうさんあるだからね。 スタインベック/大久保康雄訳『怒りの葡萄』より引用
  • それは大女の恐怖と、狼狽ぶりが、あまりに仰山であったからでしょう。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 私の見るところでは、彼らはものを知りすぎており、感じ方も仰山ぎょうさんすぎる。 モーム/龍口直太郎訳『月と六ペンス』より引用
  • 広い庭のあちこちを歩きながら、奥方には云うべきことが仰山にごあった。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用
  • とにかくこうしてお角さんの八景巡りは、仰山ないでたちでありました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 近々とそれを見れば、まことに眼もくらむばかり仰山ぎようさんな旅行陣であった。 吉川英治『新書太閤記(五)』より引用
  • 姉は無教育な東京ものによく見るわざとらしい仰山な表情をしたがる女であった。 夏目漱石『道草』より引用
  • 私も仰山な驚き方をしてしまつたのが、気恥しかつたので、さう云つた。 牧野信一『環魚洞風景』より引用
  • と、もうまえに何度も話したらしいことを、もう一度仰山ぎょうさんに言った。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 見ると、手にした新聞に眼を落としたまま、仰山ぎようさんそうに呼吸をはずませている。 横溝正史『血蝙蝠』より引用
  • 音楽の曲名をつけるとすると、あんまり華美で仰山な名はいやである。 菊池寛『貞操問答』より引用
  • 逆捻さかねじを食って少しあわてた半七は、わざと仰山ぎょうさんらしく驚いてみせた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • そして、皆はいち時に仰山な笑ひ声を挙げずには居られなかつた。 牧野信一『出発』より引用
  • 農薬を流したら魚が死ぬかもしれんとは思うたが、あないに仰山死ぬとは思わなんだ。 松本清張『黒の様式』より引用
  • 戦さでは詰らぬことのために、あんなに仰山もの人が死んでいます。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第一輯)』より引用
  • 表題ばかり厭に仰山に誌してあるが、字の書いてあるのは一冊もないぢやないか! 牧野信一『夏ちかきころ』より引用
  • 出来るだけ仰山ぎようさん扶持人をおいとかんと、人にすぐれた手がらは立てられぬ。 海音寺潮五郎『新太閤記(二)』より引用
  • 私は、そんなことを云つて仰山に青い空を見あげたりした。 牧野信一『環魚洞風景』より引用
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