人がましい

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  • それかといつて西洋風の芸術はどうしても他人がましい。 木下杢太郎『市街を散歩する人の心持』より引用
  • おれも今に返そうなどと他人がましい義理立てはしないつもりだ。 夏目漱石『坊っちゃん』より引用
  • そうした人が金銭のことから他人がましくなろうはずはない。 長谷川時雨『マダム貞奴』より引用
  • 常に戦争への恐怖を引きずりながらも、人がましくあろうとし、そして耐えている。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 12 山口防衛戦』より引用
  • 兄と言えばよいのに、他人がましゅう申して憎い奴じゃな。 佐々木味津三『旗本退屈男』より引用
  • 自分でさえも、人がましく思うものだから、それで物を尋ねてみたり、また求めざるのに、物を尋ねるその理由を説明してみたりしてくれるのだ。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • ひとり二人は人がましい奴があろう。 佐々木味津三『旗本退屈男』より引用
  • しかしそれは、気がひけるとかいった人がましい理由からではなく、ただもう単に、自分にはかかわりのない場所だと思い定めていたからであった。 五代ゆう『晴明鬼伝』より引用
  • それかといって公儀から人がましくでも扱われることか、云わば当てがい扶持の厄介人さ。 子母沢寛『父子鷹 上巻』より引用
  • もしなったとすれば、それは夫妻の内部から破綻はたんが、表面にまで及ぼしてきて、物質関係まで他人がましくなったのだと思わなければならない。 長谷川時雨『マダム貞奴』より引用
  • 同じ妾腹でも、三弟の勝之助は人がましく扱われ、二年前にしかるべき家に婿入りしている。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • まだ吐き出すべき激怒がたくさん残っており、しかもそのやり場に困って、彼はそれから三カ月以上も続けて、自分の娘に他人がましい冷ややかな口をきいていた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 討死の後、徳川家にて人がましく数えられておる石川は弓矢の骨法こつぽうを知らざる田舎武士なりよといわれたらんには、しかばねの上の恥辱なり。 海音寺潮五郎『赤穂義士』より引用
  • おれひとりへのおいいつけなら、ちゃんとお名ざししてあるべきはずなのに、どこを見ても右門の右の字も見当たらねえのは、お奉行さまがこの騒動を大あなとおにらみなすって、いくらか人がましいあば敬とおれとのふたりに手配りさせようと、同じものを二通お書きなすった証拠だよ。 佐々木味津三『右門捕物帖』より引用
  • 父亡き後、以前に比べて多少人がましくなったとはいえやはり五千郎の偏屈・人嫌いは相変わらずで、城中の煩わしい人間関係に耐えられなかったからである。 町田康『パンク侍、斬られて候』より引用
  • 兼続が人がましい生活を出来るようになったのは、坂戸城主長尾政景まさかげの子喜平次の近習になってからのことである。 隆慶一郎『一夢庵風流記』より引用
  • このなかで、タミヤをのぞけば、彼がもっとも人がましい姿をしているといってよいのだろうが、しかしむしろそれゆえにこそ、その顔にぽっかりとひらいた三つめの目、石の、たてに裂けた目のぶきみさは云いようもない。 栗本薫『グイン・サーガ外伝 001 七人の魔道師』より引用
  • 公の特別なお取立てによって自由に君前にまかり出ることが出来たのであり、公の御薫陶によって天下のことに目ざめ、公の御使命を奉じて四方に使いしたため、天下の人に人がましくあつかわれるようになったのでごわす。 海音寺潮五郎『寺田屋騒動』より引用
  • ヤンは黒い奴隷どれいを人がましく感じないのか、それとも、男女の秘画をみせつけて快楽を増そうとする趣味からか、わざとのように寝室ヘアキレス・ハンフウキを呼びよせる癖があった。 平岩弓枝『江戸の娘』より引用
  • 何を他人がましい、あなた、と肩につかまった女の手を、背後うしろざまにねたので、うんにゃ、愚痴なようだがお前にはうらみがある。 泉鏡花『註文帳』より引用

人がましい の使われ方