些か

全て 副詞
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  • 呟いたものの、それは些かも彼の不安をなだめるものにはならなかった。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • 前回にはいささかも覚えなかったところの、不思議な衝動に襲われたからだ。 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』より引用
  • しかし、ヴァン・ドーンの公式報告書では些か異なる数字を上げている。
  • だが城主への租税の分が、地主へ移行されていささか楽にはなりつつあった。 花登筐『あかんたれ 土性っ骨』より引用
  • 私は長い間の無益な動乱の後に始めていささかの安定を自分のうちに見出した。 有島武郎『惜みなく愛は奪う』より引用
  • 彼のセンスが、通常の人々のそれとは些か違っているという事だけだろう。 成田悪悟『FAKE/states night』より引用
  • あのゲーム取りと南洋の男に、いささかも関係はなかったと誰が云い得る? 橋本五郎『撞球室の七人』より引用
  • まず表になる方を比較的ゆっくり丁寧に焼き、裏はいささか強く焼き上げる。 北大路魯山人『若鮎の塩焼き』より引用
  • 些か広過ぎて、間の抜けた様な感じはあるが、大陸的な気分が濃い。 池田弥三郎『手紙のたのしみ』より引用
  • 朱夏の目から見る限り、砥尚は登極の当時からいささかも変わっていない。 小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』より引用
  • 大王は欺かれたに過ぎぬのですから、些かこれは酷かと存ぜられますが。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用
  • 些かの虚飾も上下もないのが私の不断の気持を全く解放したらしい。 有島武郎『骨』より引用
  • 貴兄は些か人の社会的地位に重きを置く傾向が強すぎるのではないでしょうか。 モーム/田中西二郎訳『モーム短編集「園遊会まで」』より引用
  • そんな期待と、いささかの不安が微妙に入り混じった声が聞こえてきた。 楡周平『マリア・プロジェクト』より引用
  • 半ズボンをはいてシャツまで着ている自分にいささか道化を感じている。 福永武彦『風土』より引用
  • 人間の意志の力を些かも認めないから、深刻な悲劇は嘘としか考へられない。 水上滝太郎『貝殻追放』より引用
  • 部下の疑念も最もと思えるほどに、かの麒麟は些か平常ではなかったが。 同人『十二国記』より引用
  • 精一郎は静かにそれを喫し、今度は島田へ出たが、些か閉口の顔をした。 子母沢寛『父子鷹 下巻』より引用
  • 隕石の夜以来出会っていなかったが、いささかかも変化が見当たらなかった。 入間人間『電波女と青春男 第05巻』より引用
  • しかし、やがてあの人にはそんな悪気は些かもないことがわかった。 織田作之助『天衣無縫』より引用
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些か の使われ方