二尺四方

27 の用例 (0.00 秒)
  • 玄関まえの塀には抗日宣言が二尺四方くらいの大文字で書かれてあった。 石川達三『武 漢 作 戦』より引用
  • 一つは毎日午後三時頃になると、ちょうど僕の坐っているところへ二尺四方ばかりの日がさして来る。 大杉栄『獄中消息』より引用
  • その格子は、丈夫な鉄の棒を横に渡して作られたもので、二尺四方くらいの大きさだった。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 表面は二尺四方ぐらいの面を丸くいてあるだけだが、深さは三尺近くある。 福永武彦『第一随筆集 別れの歌』より引用
  • 図面をとる紙は掛軸用の二尺四方の広さのものであった。 阿井景子『西郷家の女たち』より引用
  • しかも書を読むときは、いまいったように、わざわざ二尺四方の欅の板に端座する。 山田風太郎『忍法陽炎抄』より引用
  • もう一と月にもなるが、この学校の出入り口には、道路に面して二尺四方の広告板が立てかけてある。 渡辺淳一『光と影』より引用
  • もともと、二の丸御殿に隣接する形で建設された独立した建物で、床の広さが三間二尺四方と手ごろだったためだと思われる。
  • 二尺四方の小さな窓の下を通った時は、もしこの機会をとらえて、誰かが中から俺の頭を割ろうとしても、こっちは防ぎようがないなと考えた。 フーリック/大室幹雄訳『中国迷路殺人事件』より引用
  • このとき、白壁に二尺四方ほどの空間が、ぽかっと口をあけた。 池波正太郎『蝶の戦記 上』より引用
  • わたしは、そのことを知らなかった前と全く同じように、次の日も朝は僅々二尺四方ばかりの冬の日向に立って五分間体操をやった。 宮本百合子『鈍・根・録』より引用
  • その上、床の上に二尺四方ほどを、真紅まっかいろどっているところをみると、出血は極めて瞬間的に多量だったものと見える。 海野十三『省線電車の射撃手』より引用
  • 占領軍に接収されるまでは、職員の会議室として利用されていて、正面に二尺四方の演壇があり、あとは粗末な長椅子が二列に五つずつ並んでいる殺風景な部屋だった。 保阪正康『東條英機と天皇の時代(上) 軍内抗争から開戦前夜まで』より引用
  • 汚れた草履を履いて、義観の背後からついて行くと、竹樋たけどいから水の落ちている崖の下を降って、少し行ったところに、二尺四方に近い石を置いて、土の高くなったところがあった。 直木三十五『南国太平記』より引用
  • それは、二尺四方ほどの、四角なボール箱で、前の方に建物の入口のような穴があいていて、そこのところに一円札が五、六枚、ちょうど状差しの中のハガキのように、差してあるのです。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編03 怪奇幻想』より引用
  • 壁の厚み三尺以上もあり、鉄鋲をうちつけた重い樫の扉の錠前は、二重にも三重にもなり、二階造りで、一階には窓がなく、段の高い階段を上ってゆくと、二階の正面にただ一つ、二尺四方ぐらいの小窓があるきりだ。 豊島与志雄『怪異に嫌わる』より引用
  • 窓の上に、およそ二尺四方の、鉄格子をはめた通気孔があった。 フーリック/大室幹雄訳『中国迷路殺人事件』より引用
  • 面会所のそばの、自分の番の来るのを待っている間入れて置かれる、一室二尺四方ばかりの俗にシャモ箱という小さな板囲いの中には、「極悪男三郎速かに斬るべし」というような義憤の文句が、あちこちの壁に爪で書かれていた。 大杉栄『獄中記』より引用
  • 提灯を突き付けると、なるほど床板には二尺四方ほどののこが入っていて、なにかの仕掛けで開くようになっているのが、厳重に締まっていて、叩いてもんでも開きそうになかったのです。 野村胡堂『銭形平次捕物控 06』より引用
  • もし腕力に訴えたなら三尺の童子も吾輩を自由に上下し得るであろうが、体面を重んずる点より考えるといかに金田君の股肱ここうたる鈴木藤十郎その人もこの二尺四方の真中に鎮座まします猫大明神を如何いかんともする事が出来ぬのである。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
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