二の足を踏む
全て
名詞
92 の例文
(0.00 秒)
-
おまけにストローだって妙に短いときているから、お互いの虹彩の数まで数えられるほどに接近せざるを得ないときた。彼らのごときこの道の素人が二の足を踏むのも無理からぬことであろう。
...
-
脱税容疑で起訴された人々の弁護も得意とした。依頼主の多くは一般の弁護士が二の足を踏むような胡散臭い種類の人々だった。牛河は依頼があれば相手が誰であれ躊躇しなかったし、腕も良かった。
...
-
アンダーウエアが作れる広い幅の「包帯」にする為、生地商社や素材メーカーを訪ねた。しかし新素材で売る先も決まっていない状態では工場も二の足を踏む。製造してくれる工場を見つけることは難航した。
...
-
私も含めてアメリカ人は食肉人種です。食肉人種はいくら友人でも、訴訟に二の足を踏むようなことはしません。日本の情緒的な論理は通用しないのです。
...
-
国内の配給業者でも、二の足を踏むようなものにしかなりますまい。
-
-
そうすれば敵のほうでも二の足を踏むでございましょう。
-
鰻の頭、かまの部分、ひれ、骨、肝などを、それぞれ串焼で食べる。よほどの鰻きちがいでなければ、店を見ただけで二の足を踏むだろう。しかし、実にうまい。
...
-
人間として最低限の社会性すら持ち得ない奴が教室に足を踏み入れたのがそもそもの間違いだ、と須藤晶穂は言った。土壇場で二の足を踏むくらいなら、最初から何もしなければよかったのかもしれない。自分が半端に肩入れするような真似をしなければ、伊里野はここまで苦しまずにすんだのかもしれないのだ。
...
-
五十度の仰角で、空を衝いている二十八センチ砲は、なにか拳を振り上げた巨人の腕のように見えた。よほど木登りが得意な人間でも、この砲をよじ登るのには二の足を踏むだろう。足がかりがまるでないからだ。
...
-
われわれには下る時間が十分あるからいいけど、かれらは間違いなく二の足を踏むでしょうね。
-
「こういうところで手を抜いちゃダメ」 「けどよ、カメラがありや、センサーライトと警報器はいらねぇだろう」 センサーのライトと警報器だけならば、放火犯は驚きはするものの、ただ灯りが点いただけだと気づけば火を放つだろう。でもカメラがあれば二の足を踏むに決まっている。
...
-
ロター・キャンルがザボの手先だとは知っていたが、わたしは彼が好きで、いつも信用できると思っていた。彼はわたしが二の足を踏むのを見てとった。
...
-
大阪を知らない人から、最も大阪的なところを案内してくれといわれると、僕は法善寺へ連れて行く。寺ときいて二の足を踏むと、浅草寺だって寺ではないかと、言う。つまり、浅草寺が「東京の顔」だとすると、法善寺は「大阪の顔」なのである。
...
-
人肌で徐々にあたためるがよいというのが、漁師たちの智慧であった。処女会の娘たちが呼び集められたが、さすがに二の足を踏む。若い妻女が二人、素裸になり、感覚を失っている高峰の体を交互に抱いてあたためた。
...
-
さすがの岩本がなにもそこまでしなくともと二の足を踏むほどの徹底した駆逐ぶりであった。岩本の政権を磐石に据えるためには、どんな小さな危険要素も取り除かなければならないと、木原は強く主張した。
...
-
それにくらべると日本の組織はやっぱり豊かになって、命を張ってまでの抗争となると二の足を踏む。命を張ってまでのしのぎよりも、むしろ頭を使ってのしのぎのほうに流れる傾向にある。
...
-
女の子、というところに反応したらしい。しかし、そんな勇ましい意見が出る一方、二の足を踏む者もいた。
...