二つ返事
全て
名詞
368 の例文
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この手前味噌も財産をみせびらかすという手も効果はてきめんでした。父親は手袋みたいにくしゃくしゃになって二つ返事で乗ってきたのです。持参金などあてにしていないことをにおわせたら、ますます愛想よくなりました。
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鶴屋さんの顔が思い浮かんだ。イタズラ好きの彼女のことだからきっと二つ返事で協力してくれるだろう。だが、そういうわけにもいかなそうだった。
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女の素性を聞くと、自分は昼間助けてもらったコウモリで、恩返しとしてここで働かせてほしいと言ってきた。男は彼女が思いのほか美人であったため、二つ返事で働かせることにする。そのおかげで、あおいちゃん目当てに来る客がほとんどであるほど繁昌しはじめる。
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もうあっさりと、いいよ、と一言言ってみたい。もしもこの先がいつもの行商であれば二つ返事でうなずいているところだ。
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もともと非才の私が、たまたま一つか二つ貴兄のお眼に留まるような作品を発表したばっかりに貴誌四月号にとご注文をいただき、その時は真実夢かと喜びました。歓喜のあまりなんの目算もないまま二つ返事でお引き受けいたしました。
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詮方なく、物は相談と思い、カンカン寅の許を訪ね、あのボロボロの建物を心ばかりの抵当ということにして、一千円の借金を申込んだ。寅は何と思ったか、それを二つ返事で承知して、壮平爺さんを帰らせた。それは今から一月前のことだった。
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まさか王宮に戻れるとは思っていなかった真鶴は二つ返事で飛びついた。尚泰王に会えれば、いや朝薫に会えれば首里に列強の危機が迫っていることを告げられる。
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その名残はどこにも見られない。その記憶が私にあったからこそ発起人を二つ返事で引き受けたのだ。二十年という歳月は人を変える。
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家鴨の雌が貴婦人にしては腰が太過ぎるやうに、南北は脚本家としては少し肥え過ぎてゐるやうだが、しかしそれを取回すだけのいい物を別に持つてゐる。いい物とは俳優に役を割り当てて、二つ返事で承知させる事の出来る腕をいふのだ。書き卸しが出来て、仮に主人役を延若に振らうといふ事になると、南北は自慢の脚本を懐中に先づ延若を訪ねる。
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店がはねたあと私は蛍を食事に誘った。断られると覚悟していたのだが蛍は二つ返事で誘いに応じてくれた。盛岡の夜にはさほど詳しくない。
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ホテルに滞在期間中、飲み食いは全てただ。という破格に条件の良いものだったので、啓太は二つ返事でOKを出した。学校に病欠届けを出し、装備を整え、翌日には目的地である温泉街に向かって発った。
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避けられない仕事だとしても、二つ返事で引き受けたくはなかった。「正直、一体、どこから手をつけてよいか、自分にはちょっと、見当がつきません」 と言って、唇を噛むと、 「そのことなんだが、実は、捜査本部の方で手をつけていないところがある」 警務官が言った。
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早速、M大の学生課へ出かけた。朝晩二食の賄付が望ましいといわれると、それも二つ返事で引き受けた。ミヨ子自身が自殺のあった部屋に住み、残りの部屋全部を貸せば、三人の学生を置くことができる。
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「どうだね加藤君、ぼくといっしょに六甲縦走をやろうか」 外山三郎は笑いながらいった。おそらくこの少年は二つ返事で承知するだろうと外山は思った。会社の技師と研修生の関係からいって、技師に誘われたらいやもおうもない筈だ。
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こんどの日中共同取材班の仕事では、主要な窟の幾つかにライトが入るという。NHKから声をかけられた時、二つ返事で敦煌行きを承諾した次第である。それからもう一つ、この機会に河西回廊をジープで走ることができたらと思った。
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PC版の発売前後にパソコンパラダイスで巻頭記事として扱い、後にはムックを企画するなどして本作第1作目を高く評価した関係から戯画の信頼を勝ち得た同社はPCエンジンへの移植に関して相談を持ちかけられた際、別の書籍企画で繋がりのあった松崎を紹介した。ゲームファンでもあった松崎も、この仕事を二つ返事で引き受けている。
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田舎のネズミは二つ返事で承知すると連れだって町へと向かった。ある建物に着くと町のネズミは、パンやチーズ、肉といった見た事も無い御馳走を田舎のネズミに見せた。
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