事々しい

全て 形容詞
20 の用例 (0.00 秒)
  • ただ、光源氏というのはそこにも書いてあるように、事々ことごとしい名前ですよね。 井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』より引用
  • 島中を歩き廻って宿へ帰ったら番頭がやって来て何か事々しく言訳をする。 寺田寅彦『海水浴』より引用
  • 男女、事々しく装つたのもあれば、平常服ふだんぎに白手拭の頬冠ほほかむりをしたのもある。 石川啄木『鳥影』より引用
  • 男女、事々しく裝つたのもあれば、平常服ふだんぎに白手拭の頬冠ほゝかむりをしたのもある。 石川啄木『鳥影』より引用
  • 入れちがいにカロラインがはいってきて鶏の無事だったことを事々しく報告した。 有島武郎『生まれ出づる悩み』より引用
  • すると藤ノ方と相模とが驚いて左右に倒れたような姿になった時、いかにも事々しい心持がした。 内藤鳴雪『鳴雪自叙伝』より引用
  • そのような際何を事々しく語りあう必要があろうか。 中山義秀『碑・テニヤンの末日』より引用
  • 田舎の小学校のことだから、卒業式の時には尋常三年でも事々ことごとしい答辞を級の代表生に朗読ろうどくさせるのが常だった。 有島武郎『星座』より引用
  • それを事々しく書かないで、馬鹿を尽したことばかり書いてあるから、ややもするとそこんところを見損う。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 手紙には退職慰労金の受け取りかたに関する注意が事々しい行書ぎょうしょで書いてあるのだった。 有島武郎『或る女』より引用
  • こんな面ぶれが相前後して、こんなところへ事々しく集まって来たという理由は、ふとした聞きかけが最初でありました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • こんな作に考証も事々ことごとしいが、他日の遺忘のためにただこれだけの事を書き留めておく。 森鴎外『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』より引用
  • 事々しく訪れては、近所の家の耳へも悪かろう。 吉川英治『源頼朝(一)』より引用
  • また、或る時、龍子にあらぬ噂が立って、それが三流新聞の娯楽面いっぱいに事々しく掲げられたことがあった。 矢田津世子『痀女抄録』より引用
  • 思うに、這奴しゃつ蟄居ちっきょ入寺にゅうじなどと事々しく世にふれていたのからして、こちらに油断を噛ませる策であったのでしょう。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • ただ、道具の鈍いのは難で、素人離れのしないのは欠点といえば欠点だが、事々ことごとしく私へ弟子入りするほどの必要もないかと思う。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用
  • 女のことにせよ、何にせよ、事々しく心にかけぬ、駘蕩たいとうとした男を大人たいじんと見ている李は、内心では近頃の天上を侮りはじめている。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 昔しの自分なら、なるべく平岡によく思われたい心から、こんな場合には兄と喧嘩けんかをしても、父と口論をしても、平岡の為に計ったろう、又その計った通りを平岡の所へ来て事々しく吹聴ふいちょうしたろうが、それを予期するのは、やっぱり昔の平岡で、今の彼はさ程に友達を重くは見ていまい。 夏目漱石『それから』より引用
  • すると、べつな奥口から駈けてきた家臣の一群が、何か、殿ノ法印へむかって事々しい顔つきで告げていた。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • しからば僕よりも知恵の劣った人が悪口するなら、自分より劣ったものを相手とし、事々ことごとしく弁解する労を取るだけの価値がない。 新渡戸稲造『自警録』より引用