乳臭

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  • 世間の何かもろくに知らない乳臭児にゆうしゆうじ信雄とは、とても同日の論ではない。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • 文壇の一隅から乳臭の作品を書いて作家とか呼ばれてゐる人間である。 吉川英治『折々の記』より引用
  • 彼のまえにあるのはまだ乳臭さの消えない小さな顔だった。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』より引用
  • なにがおかしいのか、麓子がいまだ乳臭さの残る声をあげて笑った。 佐藤大輔『皇国の守護者2 名誉なき勝利』より引用
  • 剣術のことになると、自然、藤次はこの乳臭児を見下げずにいられなかった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • ジャンヌ王妃は十代の娘のように、懐かしい乳臭さを濃く残した女だった。 佐藤賢一『王妃の離婚』より引用
  • 理想などということを言い出すと、まだ世間を知らぬ乳臭児にゅうしゅうじのように一言のもとに言い消される。 田山花袋『田舎教師』より引用
  • イフヒムの奴も太腐れて居やがる癖に、胸三寸と来ちゃからっきし乳臭うぶなんだ。 有島武郎『かんかん虫』より引用
  • 誰かその熱に感じて、桂冠を乳臭兒の頭に加へし。 森鴎外『即興詩人』より引用
  • 乳臭にゅうしゅうのきみの補佐と聞けば、主眼は政治的な意味にあることはあらためて訊くまでもない。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • それを迎えて、 「乳臭児にゅうしゅうじ夏侯楙を一つかみに」と、趙雲は一陣に駈け向おうとした。 吉川英治『三国志』より引用
  • 幼年時代から、お互いの乳臭さ、小便臭さ、少年期の汗と脂臭さを共有してきた。 深田祐介『暗闇商人(上)』より引用
  • ああなんたる乳臭さか! ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』より引用
  • 全体に、まだ乳臭さがとれなくて、本人もそれを気にしているらしく、鼻の下にふさふさとした金色の髭をはやしたりしているが、それがやや紫がかったすんだ青い眼や、石鹸の匂いのするような襟足の初々しさと相まって、かえってハイスクールの生徒みたいな印象を与えてしまうのだった。 小松左京『さよならジュピター』より引用
  • 乳臭さがとれたら、いまに大した悪党になるかもしれん! ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』より引用
  • 梶教授はまだ乳臭ののこる無邪気な娘の顔をしばらく見つめ、それから首をふって、あきらめたようにしゃべり出した。 小松左京『復活の日』より引用
  • これ甚だ些細のことであるが、必竟書生風を脱し得ない輩は、その覚悟もまだまだ本気でなく、乳臭さが取れていないことを証明するのと見て差支えはない。 相馬愛蔵『私の小売商道』より引用
  • 薬指に指輪の形を仄めかしながら、手には白絹の手袋をつけ、女臭いとはいうが、それも懐かしい乳臭さの類でなく、気後れがちな白粉と紅の香なのだった。 佐藤賢一『王妃の離婚』より引用
  • 彼女はひときわ身長を増し、乳臭さの残った女学生の幼さから、ほっそりとしすぎてはいるものの或るそこはかとない成熟を予感せしめ、一人の女に近づいてきたしるしを示していた。 北杜夫『楡家の人びと (下)』より引用
  • どころか、生まれたての赤ん坊のような乳臭さを身にまとっていて、むしろすがすがしかった。 C★NOVELS『創刊25周年アンソロジー』より引用
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