九尺四方

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  • 左右には、九尺四方の茅葺の仏堂が二つならんで立っている。 滝沢馬琴『里見八犬伝 巻3』より引用
  • 方丈より一尺せまき九尺四方すなわち四畳半はいにしえより色のにぎわい。 野坂昭如『四畳半色の濡衣』より引用
  • 石はいずれも八、九尺四方の大きいもので、雨中でもその岸の石畳の上を歩けばぬかるむということはなかった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • それから七間先に九尺四方に砂を敷きつめ、縁なしの琉球畳を二枚ずつ二ヵ所に置いて、切腹人を交互に招き入れられるようにしたのである。 中村彰彦『明治忠臣蔵』より引用
  • 常は短き夏の夜も、待つ身に長き門限は、午後の十時と定められ、ただひたぶるにいら立ちて九尺四方とつおいつ、ながめまわしてつくといき、これは都にて名門といわれし女子高へ通う、良家の子女なり。 野坂昭如『四畳半色の濡衣』より引用
  • 雪は鵞毛に似て、飛んで散乱すといいしは白居易なるが、一面雪もておおわれし花街の、九尺四方、鵞毛ならぬてぃっしゅぺーぱーヽヽヽヽヽヽヽヽヽの、ふかれては散乱し、なおふきやまず。 野坂昭如『四畳半色の濡衣』より引用
  • 九尺四方の牢小屋である。 海音寺潮五郎『列藩騒動録(一)』より引用
  • こがれこがれし気のたかぶり、どうにかおさめえて、今はようやく恥かしさのみいやまし、月のあかりがうらめしい、とどかぬと判って、つい手をのべ、光さえぎらんとすれば、バタンと月が傾きかけ、あれよとみれば、女子高生、元の九尺四方、布団の上に座して、かたわらに枕行燈あんどん横倒しとなりたり。 野坂昭如『四畳半色の濡衣』より引用
  • まして九尺四方屏風びようぶひきまわし、枕をならべ、帯紐といて結ぶえにし、寄せ合う唇が三々九度、色深き思いの形、かくはのべまた折りなして、さまざまに楽しむは、いとめでたきわざといえども、また、口惜し。 野坂昭如『四畳半色の濡衣』より引用
  • 九尺四方白木しらきの道場の正面には、不動明王の御像を掛けさせ護摩壇ごまだんを据え、灯明供物とうみょうくもつを並べ、中程のところに東海坊、白衣に袈裟けさを掛け、散らし髪に兜巾ときんを戴き、みに揉んで祈るのです。 野村胡堂『銭形平次捕物控 06』より引用