中に脈々と

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  • これもまた、ポリネシアの人々の血の中に脈々と流れ続けているもののひとつだ。 坂東眞砂子『身辺怪記』より引用
  • 少年期にたたきこまれた軍人勅諭の精神は、この時もなお甘粕の中に脈々と生きている。 角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』より引用
  • むしろ、その時間は終戦をはさんだ時の経過の中でも、百合子さんの躯の中に脈々と生きつづけていたというのが、私なりの見定めだ。 村松友視『百合子さんは何色 ―武田百合子への旅』より引用
  • ナイツの血は、彼女の中に脈々と受け継がれている。 ベニー松山『終末をもたらす者 (Sa・Ga FrontierⅡ)』より引用
  • 万能の天才で、詩文にも長じていたが、とくに海洋への愛は、彼の生まれながらの血の中に脈々と流れ、彼の一生の運命を支配した情熱であった。 澁澤龍彦『世界悪女物語』より引用
  • 高野が「どんな時代が到来するにせよ、互換性だけは絶対に順守せよ」と叫び続けていた遺伝子が、デジタル時代下でも若手技術者の中に脈々と生きていたのである。 佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』より引用
  • 人類が今日まで夥しい努力と犠牲によって押しすすめて来た文化の蓄積を最も豊富、活溌に人間性の開花に資するようにうけとり活用して、そのような動的形態の中に脈々と燃える人間精神の不撓な前進の美を感得することは、何故これらの批評家にとってこれ程まで感情的に承認しにくいことなのであろう? 宮本百合子『文芸時評』より引用
  • 血液を唯物的に、醫學的に見られたなら誰それはA型だとか、あの人のはB型だとか、白血球が多いとか、赤血球が少いといつた話になつてしまふが、この自分の身體の中に脈々と動いてゐる血液といふものをジツと考へると不思議な氣がするのである。 吉川英治『折々の記』より引用