中に漂う

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  • そのため撮影中に漂っていた不穏な空気は一掃されたという。
  • その胴体は河の中に漂っているだろうと云うので、このうちの男共が今なお捜索中であった。 直木三十五『秘密の庭』より引用
  • ラベンダーだろうか、部屋の中に漂っていた香りが更にきつくなったようだ。 高殿円『銃姫 03 Two and is One』より引用
  • 家の中に漂っている特殊な匂いは、薬の匂いだった。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • 銀河団の中に漂う熱せられたガス成分はX線の観察によって図案化できる。
  • 兄猫が居なくなり、日が経つにつれて、部屋の中に漂っていた悪臭が消えていく。 吉行理恵『小さな貴婦人』より引用
  • 他の品とは異なり、やや白濁した溶液の中に漂っている影は、ひとつきりだった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター07b D-北海魔行 下』より引用
  • また、色や煙の状態や、長く煙が空気中に漂ってみえるのも実際の煙と同様であるのはそのためである。
  • 高は東京にいたときの日本の挨拶を思い出したと見え少し遅れてこう云ったが、どこかにまだあたりを警戒している物腰が笑顔の中に漂った。 横光利一『旅愁』より引用
  • 呼び込みの声も聴こえているし、鰻を焼く匂いまでも空気の中に漂っていた。 夢枕獏『東天の獅子 第四巻 天の巻・嘉納流柔術』より引用
  • 激しい風の中に漂う特別の信号を聞きわけたのだろう。 加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』より引用
  • 闇の中に漂って来たのは、血の匂いであった。 夢枕獏『陰陽師付喪神(つくもがみ)ノ巻』より引用
  • ベッドもなくフロアもなく、周囲の壁や天井もなく、ただ透明な空気の中に漂っているような気がした。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
  • 間もなく甘みのあるけむりの白い一団が、動揺の無い空気の中に漂った。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 騒ぎがひととおり片づいてからも、重くるしい空気が永いこと家の中に漂った。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 難民十余万の件も二度と語られることがなかったのは、民衆とは霧か霞が空気中に漂っていた程度の小さなことだったからなのか。 酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』より引用
  • 母の愛をもってもれず、母子おやこして、悪業の中に漂ってきたのもむりはない。 吉川英治『大岡越前』より引用
  • そして部屋の中に漂うたそがれいろに驚いてあわてて起きあがった。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • どこからか、こうばしい匂いが、部屋の空気の中に漂ってきた。 夢枕獏『シナン2』より引用
  • 空気の中に漂い澱んでいた嫌らしい青が散り、青が消えます。 久美沙織『小説版MOTHER2』より引用
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中に漂う の使われ方