中に忽然と

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  • それは森の中に忽然こつぜんと現れた真夜中の湖のような沈鬱ちんうつな色彩を帯びていた。 大崎善生『アジアンタムブルー』より引用
  • 閑静かんせいな住宅街が広がり、その中に忽然こつぜんとして畑が顔を出す。 霞流一『ロング・ドッグ・バイ』より引用
  • 幽霊とともに消えたはずの凶器が、大那の手の中に忽然と出現した謎がようやく解けた。 三雲岳斗『少女ノイズ (光文社単行本)』より引用
  • 灰褐色の平野の中に忽然とあらわれたにぎやかな色合いの街とでも表現したいような光景だ。 エディングス『ベルガリアード物語2 蛇神の女王』より引用
  • その雪けむりの中に忽然こつねんと敵の姿はきえていた。 山田風太郎『江戸忍法帖』より引用
  • 伊賀組の、これも常人には容易に外部から入れぬはずの組屋敷の中に忽然こつねんとあらわれるとは、これまた虫籠右陣ならではかなわぬわざだ。 山田風太郎『忍びの卍(まんじ)』より引用
  • 小さい別荘群の中に忽然と豪壮な別荘が建っていたりすると、一同は急に黙りこくってしまう。 東海林さだお『ショージ君のぐうたら旅行』より引用
  • 砂漠の中に忽然として河が流れる。 池田弥三郎『手紙のたのしみ』より引用
  • 仙峡閣というホテル前の小橋から山路に入ってゆくと、赤松の林の中に忽然と大きな工場が出現したので驚いた。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • 兵たちは防壁の内を振り返り、人足たちは作業の手を止めて、砦の只中ただなか忽然こつぜんと出現した女を呆気あっけにとられて見つめる。 秋山瑞人『龍盤七朝DRAGONBUSTER 第一回(電撃hp vol.43)』より引用
  • 七支刀しちしとうが、大輔の手の中に忽然こつぜんと現れたのだ。 新田一実『妖鬼の呼ぶ声 霊感探偵倶楽部』より引用
  • フリウが視線しせんてんじると同時、村人たちの只中ただなか忽然こつぜんと、巨人きょじんが現れた。 秋田禎信『エンジェル・ハウリング 第02巻 「戦慄の門 from the aspect of FURIU」』より引用
  • その晩、次の日と、途中ベロニカに数時間交代してもらったきり舵を取り続け、三日目の夜明け近く、おれはジャングルの中に忽然と現れた街・サンタレンの港にボートを乗り入れた。 菊地秀行『トレジャー・ハンター03 エイリアン魔獣境 II』より引用
  • バラダ川が形成するグータ・オアシスはシリア砂漠のステップ地帯の中に忽然と現れる緑の豊かな地域で面積は370平方kmもの広さに及び、古代からの大都市ダマスカスを存立させてきた。
  • 航空機がラスベガスに近づき、降下体勢に入ると、その砂漠のような大地の中に忽然と高層ビル群が蜃気楼のように現れる。 谷川一巳『世界の「空港」物語』より引用
  • いつも夜中のトランジットだが、砂漠の中に忽然と近代的な空港が現れ、オレンジ色のナトリュウムライトが煌々と輝く光景は、なかなかエキゾチックに感じていた。 谷川一巳『世界の「空港」物語』より引用
  • まれに、霧の中に忽然こつぜんと人影が現われる。 藤村由加『人麻呂の暗号』より引用
  • 軽井沢フォレスト・ロッジは、もしも霧の中に忽然こつぜんと現れたらかなりファンタジックな雰囲気を醸し出したかもしれないたたずまいだった。 吉村達也『ワンナイトミステリー4 「倫敦の霧笛」殺人事件』より引用
  • 栗色の馬にまたがって、由利江は暑い昼下がり、かややヒメジョオンの生い繁る夏草の中に忽然こつぜんと現われた。 山本道子『ベティさんの庭』より引用