上村英樹
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名詞
16 の例文
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しかしだからといって、殺人まで犯すケースというのは、めったにあるものではない。だいいち上村英樹という男のアリバイは、警察でも調べているという。テレビドラマや推理小説とはわけがちがうのだ。
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時間はちょうど六時で、帰り支度をしていた女に聞いたのだが、早川は今日、電話一本入れずに会社を休んだという。いったい早川は、それに上村英樹も、今日は一日中どこへ消えてしまったのか。そして消えてしまった人間は、もう一人いる。
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相手が寝ぼけているのを幸い、俺は十一時に訪ねる約束を取りつけ、そのときはそのまま電話を切った。いずれは上村英樹に当たるとしても、この男と妹の関係について、香絵はまだなにかを隠している。それぐらいのことは、俺が刑事をやったことがないとしても直感でわかる。
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これは今年の正月に変えたものだ。そうでなければ、上村英樹の名前が残っているはずはない。ぼんやりページをめくっているうちに、ふと、俺の目がSSKとだけ書かれている電話番号にひっかかった。
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会社には病欠だと言い、しかも部屋は留守にしている。上村英樹は医者にでも出かけているということか。電話をかけるだけでは消化不良を起こしそうだったので、俺は電話ボックスを出て、タクシーを拾い、両角啓一の東都開発にまで直行することにした。
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しかし夏原祐子は、どこに飛んでしまったのか、まだ部屋に戻っていなかった。それから俺は電話帳で東亜商事の番号を調べ、そこに電話をして、上村英樹が属している第二営業部につないでもらった。電話には女の子が出て、上村は今日は風邪で休んでいると言う。
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週刊誌と聞いて、千枝の母親らしいその女は、俺が音楽関係の人間かなにかと勘違いしたのだろう。上村英樹は夜中にでも不意を襲わなくてはならないし、順序として、やはり及川照夫に当たることにした。京王線で新宿まで戻り、中央線に乗りかえて、俺は中野に出た。
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俺が島村香絵の依頼を引き受けて、まずしなくてはならないこと。それは島村由実が、警察が調べたとおり、上村英樹との関わり以外本当に、殺人事件の被害者になる可能性がなかったのかということだ。この部分に関して警察が手を抜いていることは、百パーセント間違いない。
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なにもかも、これは夏原祐子が天気にかけた、あの魔法のせいだ。俺は上村英樹の郵便受けから、新聞が抜かれていることを確かめ、エレベータを使って、三階の上村の部屋に上がっていった。部屋はエレベータを下りて、内廊下を右に曲がっていった途中にあった。
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店を出たところで、冴子をタクシーに乗せ、俺は地下鉄の駅に戻って、そこから日比谷線で都立大学駅に出た。上村英樹のマンションは目黒通りを柿の木坂方面に戻った、商店街と住宅街の境目あたりにあった。いかにも若い女が喜んでついてきそうな外観は、悪趣味な感じもしたが、これが独身貴族とかいうやつのステータスなのだろう。
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上村英樹は、たしか、俺にそう言ったはずだ。ここが石神井であり、英進舎が私塾であるならば、島村香絵が通っていた塾が英進舎であっても、少しも不思議ではない。
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理由はかんたん。島村香絵の申し立てによって、一応上村英樹の身辺調査はしてみたが、上村には同夜同時刻、友人の早川功とかいう男と六本木のスナックで飲んでいたというアリバイがある。そしてそれ以外に、島村由実が殺人事件の被害者になる必然性は、まったく見当たらないということだ。
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島村さんは上村英樹が怪しいと言う。状況からはたしかにそうなんだが、上村にはアリバイがある。
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「ところで、上村英樹と早川功、昨日おたくの署で引っぱりませんでしたか」 「そりゃあ、鮎場くんが、引っぱりましたけどなあ」と、表情が想像できるような、苦っぽい声で、坂田が言った。
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サムネイル|295x295ピクセル|上村英樹近景上村 英樹は、大阪府出身の実業家、作家。ビジネスプロデューサー。
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