上り
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名詞
動詞
16,887 の例文
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それでふと止す気になって、次ぎの駅でおりてしまったの。そこへちょうど上りが来たものだからそれに乗ってここへ来てしまったの。
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その後安川と知り合つて親の許さぬ同棲をしたのだ。男は著名な会社に務めて地位も上り、今も独身でゐるといふ噂であつた。その噂を松江は確信するのであつた。
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三時頃から、私も例の組合の家について夏の日のあたった道を上った。そこを上りきったところまで行くと軒毎に青簾を掛けた本町の角へ出る。この簾は七月の祭に殊に適わしい。
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日本の仏教辞書をフランス語に訳して日仏仏教辞典法宝義林をいま拵えております。一巻は既に出来上りましたし、二巻を印刷して殆ど出来上っております。私とレビー氏との出版主任でやっております。
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これならうまいと思ってずっと向うを見ると水がどういう加減に流して来たものか向う岸の方に流れついて居る。もう二十間も行けば向うへ指して上り得られるような所に流されて来た。こりゃありがたいと思ったから腕も何もよくきかないけれども一生懸命に、その水の中に在る荷物を頭の上に挙げようと思ったけれども重くなって居るから上らない。
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旧暦八月一日はその山神の祭日にて、多数の信者が山上に登って通夜することになっている。そのとき山上より望むと、無数の火光が谷間より上りくるを見るそうだ。これを、各戸に山神に献ずる灯明が伝わってくるのだと申している。
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最後に夫の姿を目にしたその日、あの人、寝室で怪我をしたんです。でも、わたくしは食堂にいたのですが、すぐに階段を駆け上りました。何かが起こったのだと、強い予感があったのです。
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この思い上りは文壇的・非文壇的・文芸理論や文芸評論ではいうまでもなく、文化的な相貌をそなえた哲学やエッセイの内にも、横溢した。この思い上りはしかし、一定の社会的な需要に基づいたものであったのである。社会文物の理論的分析とは独立した文学的思想の地方界を造ることは、当時文学思想を支配社会に妥協させるためにはまず第一に必要なことであった訳で、ただこの際の文学主義はまだ一種の嬌羞をもっていたから、今日のような幇間性をば「大胆」に告白しなかったまでだ。
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青い血と黒い血とは剣を持つて睨み合つた。その頃、青い血を駆逐する社会上の敵は黄色の血の流れる成上り者だつた。だが巴里の客間で青い血の人気を奪ひつゝあるものはこの黒い血の連中だつた。
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橋を渡って島へ上り花木の間に設けられてある亭の方へ静かに歩いて行った。その時嗄がれた老人の声が亭の中から聞こえて来た。
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私は台所へ行って婆やに聞いてみた。今日の午後、私が外出したあとで誰かが二階の書斎へ上りはしなかったか。すると意外にも、「はあ、お嬢さんがお上りになりました」と云う。
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即ち二十粍の差が出来た訳です。即ち一方の水銀柱は十粍下り一方の開いた方の水銀柱は十粍上りました。そこで開いた方の口の水銀の上へ少し許りの硫酸を充して置けばどうでしょう。
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そういう川がその辺に三筋あるので、トクポ・ラプスンと言って居るです。その一筋を渡って一町ばかりの坂を上りますと大変広い原がある。
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貴族の妻とてもやはり同様で、高尚なる品格いわゆる華族の妻として備えて居るような品格のある人を見ることはごく少ない。全くないともいえませぬが、まず普通は芸者上りの奥さんのような者が多い。もっとも芸者上りでも長く経てば奥さん社会の風習に慣れて、品格の好くなる人もありましょうけれども、チベットではそういう品格の悪い女ばかりが貴族社会に居るのですから、いつまで経っても改る気遣いはない。
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ハガキには、絶交の理由は分るでせう、と書いてあつたが、葛巻は分らぬといひ、私も亦、今もつて、分らない。無断で上りこんだのがいけないのか、布団を敷いたのが、いけないのか。根本君は肺病だつた。
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叢と石原とが、次第上りの野に續いてゐて、末は、高い山になつてゐた。阿闍梨一行は昨日來た道を歸つて行つた。
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一しきりヒグラシが盛に鳴いた後で、鶯の声を聞くのも夏の山路らしい感じがした。茶屋から間もなく道は上りとなって、高い絶壁の上や横を通るようになる。其度毎に渦を巻いたり白い泡を立てたりして、矢のように駛る川がちょいちょい脚の下に瞰まれる。
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