三尺四方

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  • その貴婦人はやはり前に見たごとく三尺四方の厚い首枷くびかせめられて居る。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 然し三尺四方の床の上へ一杯ひろがつた形は、依然微動もしなかつた。 坂口安吾『蒼茫夢』より引用
  • この赤い部屋には窓がなく、天井の三尺四方ほどのガラスの天窓から光をいれる。 山田風太郎『ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集11』より引用
  • 鐵格子のはまつた三尺四方の窓が南に向いて一つあるきりの六疊の座敷であつた。 下村千秋『天国の記録』より引用
  • この辺は固より寒い処なのでその火燵こたつは三尺四方の大きさである。 正岡子規『病牀六尺』より引用
  • その中心部に、何のあとかは考えたこともなかったが、三じゃく四方の四隅よすみに、四本の柱が立っているところがあった。 中谷宇吉郎『簪を挿した蛇』より引用
  • 三尺四方の階段の上り口は、径四尺以上の石臼でピタリとふさがれた。 山田風太郎『風来忍法帖』より引用
  • その貴婦人は、やはり前に見たごとく三尺四方の厚い首枷をはめられている。 河口慧海『チベット旅行記(下)』より引用
  • 中は入口近くに三尺四方ほどの囲炉裡いろりがあって、古莚ふるむしろを敷いたところはかぎの一畳半ほどもない。 大下藤次郎『白峰の麓』より引用
  • 三尺四方の岩乗がんじような木箱に人間をぎゆうぎゆう詰めに押し込んでふたをしてしまふ。 山田風太郎『明治バベルの塔 -山田風太郎明治小説全集12』より引用
  • 三尺四方程の大さに引き離される氷の各片が、切り離されると共に水中に陥る。 島木赤彦『諏訪湖畔冬の生活』より引用
  • 人間の躰がもぐりぬけられるほどの、およそ三尺四方が切りとられていたのだ。 池波正太郎『火の国の城 上』より引用
  • 食堂の片隅に三尺四方ばかりの手摺を持って囲ってある穴倉の入り口があった。 島田清次郎『地上』より引用
  • 格子のひとつひとつは三尺四方ほどの大きさで、大人なら腕を通すこともできないだろう。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • 両手をかけて戸板をどけたあとに、ぽっかり口を開けたのは三尺四方ほどの穴蔵である。 杉本苑子『大江戸ゴミ戦争』より引用
  • 三尺四方の真すぐな煙突には、煉瓦で出来た掃除用の足がかりが方々についていた。 大藪春彦『野獣死すべし』より引用
  • 小使いの音吉が来て三尺四方ばかりの炉を新規にき上げてくれた頃、高瀬は先生の隣屋敷の方からここへ移った。 島崎藤村『岩石の間』より引用
  • その首には三尺四方の板で首の入るだけ穴の穿いた、厚み一寸二、三分のごく重い木で拵えた板がめてある。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • そこは窓なく、僅かに格子になった三尺四方の扉が一つあり、その外側に土嚢を築いておいてある。 伊藤整『太平洋戦争日記(三)』より引用
  • 庭を上ると、直ぐそこは三尺四方ばかりの炉を切った部屋で、炉辺ろばたには年若な書生が待っていた。 島崎藤村『家』より引用
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