万一のとき

56 の用例 (0.00 秒)
  • それは彼自身が、始終、そういう万一のときの黒幕を持たなければ安心していられないためでもある。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • 何しろ医者がそういうんだから、出かけるについては、万一のときの覚悟がいる。 宮本百合子『道標』より引用
  • 万一のとき遺品整理をする人が必ず見つけてくれるよう、役所のデスクに入れておくのがよい。 佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』より引用
  • 万一のときのために、浴室の屑籠の中にかくしてあった紙封筒を取ってポケットにいれた。 阿佐田哲也『先天性極楽伝』より引用
  • 万一のときは、ACBが最も大きな犠牲をこうむるわけですから、責任を取ったことになるんじゃないでしょうか。 高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(下)』より引用
  • 万一のときの自殺用として持っていたのだと弁明しましたが、そんなあやふやな言い訳が取り上げられるはずがありません。 横溝正史『殺人鬼 他三篇』より引用
  • つまりこの綱は万一のときの道しるべなのだ。 横溝正史『金田一耕助ファイル01 八つ墓村』より引用
  • 万一のときは見舞品が必要だったからだ。 松本清張『点と線』より引用
  • 万一のときにはお前が疑われるんだぜ。 半村良『赤い酒場』より引用
  • セルナは、万一のときは、親から譲られた農園を売ればいいとおもっていた。 三好徹『チェ・ゲバラ伝』より引用
  • 直義はなお、不安でならず、万一のときには、どうするか。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • そして、万一のときにと持って来たびんをあけて、なかの気付け薬を強く吸いこんだが、それすらやっとの思いだった。 デュマ・フィス/石川登志夫訳『椿姫』より引用
  • これはき女房が、万一のときにと、蓄えておいた金だ。 池波正太郎『剣客商売 19 番外編 ないしょないしょ』より引用
  • もともとは前田家の祈願所として建立された寺だが、万一のときにはもう一つの居城として敵の攻略から殿様を守る目的を帯びていた。 阿刀田高『異形の地図』より引用
  • わたし万一まんいちのときのため、しゅうに三シリング六ペンスもらうお金を、できるだけ節約せつやくしてためておくようにしておりました。 ロフティング『ドリトル先生物語09巻 ドリトル先生 月から帰る』より引用
  • あのひと、このひと、と実際の場合について考えて見ると、仕事らしい仕事をしている女のひとは、結局みなそれぞれの技術で、万一のときは十分やって行けるところまで達している、つまり玄人であるということに気付くのです。 宮本百合子『現実の道』より引用
  • 万一のときには、父上の御門人や知己のうち、西国の諸侯などの力を借りることも考えておかねばならんだろう。 高田宏『言葉の海へ』より引用
  • 三人がかりで梯子をおろしてくれて、ロープを万一のときの命綱いのちづなに、あたしは穴の中からはいだした。 小野不由美『悪霊シリーズ 3 悪霊がいっぱいで眠れない』より引用
  • おそらく、父の名をかたり、ついで浅香節という名の人物になりすましていた男は、万一のときのために財産を本物の浅香節名義にしておいたが、その万一が交通事故という形でこんなに早く来ると思っていなかった。 結城昌治『死者と栄光への挽歌』より引用
  • しかし、増築を重ねに重ねた結果、旅館は迷路の様になっており、万一のときは避難が難しくなっていた。
  • 次へ »