一言半句

全て 名詞
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  • 草地元大佐は細菌謀略または細菌戦準備に関して一言半句も触れていない。 五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』より引用
  • つぎにサルヴィアッチ大尉の日記の断片を一言半句も変えずに抜き書きしよう。 スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』より引用
  • 彼がまたしてもわたしの考えを一言半句のまちがいなくくりかえしたことである。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(上)』より引用
  • 不思議なことには寒月君のことは一言半句も出ない。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 先生はいつもと同じ不断着を着ており、偉い賓客のことは一言半句も述べなかった。 ヘッセ/高橋健二訳『ガラス玉演戯(上)』より引用
  • 不思議な事には寒月君の事は一言半句いちごんはんくも出ない。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • われに一言半句をあたえたまえと念じて体を投げた釈迦しやかの心が理解できるようであった。 開高健『青い月曜日』より引用
  • 犯人と思われるあの男に、まだ一言半句の訊問じんもんもしてないという帆村の言葉に、私は驚いてしまった。 海野十三『ゴールデン・バット事件』より引用
  • あの女はまたあの女で、その後六週間もその町に滞在していたのに、一言半句の便りもよこさなかったのだ。 中山省三郎『カラマゾフの兄弟』より引用
  • 無数の顔が、彼を囲んで、彼の一言半句も聞き洩らすまいとするようにひしめいた。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 私は彼等の単純なる勇気を二なく愛して居るがゆえに、二なく尊敬して居るがゆえに、私は私の信じている世界観について一言半句も言い得ない。 太宰治『虚構の春』より引用
  • 私は芥川さんの語られる一言半句も聞きもらすまいと、ぢつと息をつめてゐた。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • 水軍を派遣して大坂湾を封鎖して貰いたいという依頼に対しては一言半句も触れてはいなかった。 新田次郎『武田勝頼(二)』より引用
  • ところが、おれはその後彼女とひと言も口をきかなかった、五ヵ月ものあいだただの一言半句も口をきかなかったんだ。 ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(1)』より引用
  • 脚を切断するときでさえ苦痛を訴えなかったくらいだから、こんども庄蔵は一言半句も痛いとは言わなかった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • 形而上学なしには一言半句だって神を語ることができない人間が、しかし、その存在にまるで本能のように思いを寄せねばならん、というのは矛盾ではないだろうか? 山田正紀『神狩り』より引用
  • 東京に帰ってから叔母おば五十川いそがわ女史の所へは帰った事だけを知らせては置いたが、どっちからも訪問は元よりの事一言半句いちごんはんく挨拶あいさつもなかった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 一言半句、こころにきざまれているような気がしています。 太宰治『虚構の春』より引用
  • あの一挙手一投足を厳粛たらしめ、一言半句を重大たらしめていた〈場〉はどうしたのか? 別役実『犯罪症候群』より引用
  • 謝辞の中味は初めからきまっており、一言半句変えてはならない。 滝口康彦『猿ヶ辻風聞』より引用
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一言半句 の使われ方