一言一句
全て
名詞
251 の例文
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そういう了簡じゃあ、いくら足を棒にして歩き回ったって、いい仕事はできやせんぜ。他人様の話はみんな説教だと思って、一言一句、胸の底にお収えなせえ。まだ若えな、客人。
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共通する説話の数は『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』間では81、『今昔物語』と『古本説話集』の間では31、『宇治拾遺物語』と『古本説話集』の間では22にのぼる。大多数は互いによく似ており、中には一言一句一致する場合さえある。したがって、『宇治大納言物語』を除くこれらの3書がそれぞれに取材した資料が同じであったか、そう言ってもよいほど近い関係にあったことを示しているように思われる。
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三浦朱門・曾野綾子夫妻と聞けば、私達の世代にとって拝みたくなるような超インテリご夫婦である。このお二人の書かれた文章の一言一句は、十代の私の心に強く滲み込んでいる。ところが、漫画の締切りを口実に私はこの審議会をサボりっぱなしで、サボればサボるほど行きづらくなっていたのだが、意を決して十一月の定例会に出席してみた。
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お時の母へでも送るやうな手紙を書いたのです。一言一句に罪を謝して、身の置き所を知らぬやうに恐れ入つたのです。その手紙を書きながら、實際私は涙を混しました。
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換言すれば僕の實際ばかりだ。僕の人格は僕の書いた一言一句の責任からも脱れることが出來ない。而も僕の人格には書き現はされたものゝ外に更に審議せらるべき幾多の缺點があるのだ。
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おきまりの台詞を残して、2年A組の担任が退場する。わたしが知る限り、今の台詞はこの一年間で一言一句違った試しがない。
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というのは、ふたりは今、まさにその天秤の中心点、つまり、光と闇とがぶつかう合う地点に近づいていたからである。このような旅をする者は、一言一句のもの言いにも気をつけなくてはならない。再び港を出て、白い雪原がゆるやかに霧深い山中に消えるソーダーズの海岸線にそって航行したあと、ゲドは舟の舳先を再び南へ向け、いよいよふたりは、多島海のどんな貿易商人といえども誰ひとり船を乗り入れたことのない、さいはての海へ入っていった。
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そして改めていろいろと考え始めた。ぼくは彼の言ったことを、一言一句かみしめるように思い出しそして考えた。ぼくには彼が、やはりぼくのかわりにけんかを買って出たんだ、という気がしてならなかった。
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あたしはもう泣けて泣けて、仕様がありませんでした。あのひとの一言一句が、あんまり美しいことばかりなんですもの。もちろん、あのひとの言おうとしていることは、あたしにはよくわかりました。
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ロバーツさんが一言一句聞きもらすまいとしているので気が気ではなかった。
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そうして、それを聞いている君たちもまた大いに酔っているのだから、あまり僕の話に耳を傾けていないという安心もある。僕は、君たちから僕のつまらぬ一言一句を信頼されるのを恐れていたのかも知れない。ところが、日本にはだんだん酒が無くなって来たので、その臆病な馬鹿先生は甚だ窮したというわけなのだ。
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イトキンがトラックを作り、 それにメンバーがテーマに則した 歌詞を作り、イトキンが採用する 部分を選び歌唱順を決め、サビのメロディーを作る。そして歌を入れてみて、メンバー同士で話し合いながら一言一句変更していく。最後にイトキンが歌詞全体を見渡してのとりまとめやミキシングを行う。
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チビのことだ、判らない言葉は辞書まで引いたに違いない。再生しては止めてを繰り返して、母親の言っていることを一言一句すべて理解しようと努力したのだ。その姿を思い浮かべるのは容易かった。
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鼻息のかかるほどの近さだ。彼は真剣な顔で宗介を見据え、一言一句を強調するようにして言った。
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どんなに富んでも、おまえはおまえの身のほどを知らなければならない。わしの言うことは一言一句注意してきいてくれ、わしたち二人のほかに聞いているものはないのだからね。どうしておまえがこの家に来たかは、おまえがよく知っているはずだ、それほど昔の話でもないのだからね。
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女史の画中の化政時代の麗人がそこへ浮び出たかと思われるたおやかさであった。言葉ずくなに語る一言一句は私の身にも心にもしみ透るような感銘を受けた。
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だが、きっぱりした、落ち着いた顔の表情、色白の額、房々した髪の毛、とりわけ、大きくはないが、悧発そうな、澄んだ、いきいきとした眼には、私ならずとも誰でも動かされたことであろう。彼女はラジーロフの一言一句に耳を傾けているかのようであった。ただの関心ではなく、熱心な注意が彼女の顔に現われていた。
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