一見なんの変哲

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  • 三月十二日の火曜日のこと、ジェルボワ氏は一見なんの変哲もない封書を受け取った。 ルブラン/野内良三訳『ルパン対ホームズ』より引用
  • この一見なんの変哲もない梅の屋の総領娘殺しの事件は、第一番の容疑者の妹娘が逃げ出すと、あとは混乱が残るばかりで、五十男の押しと強さでやり通している寅松では、全く手のつけようもなかったのです。 野村胡堂『銭形平次捕物控 17』より引用
  • キニスンは一見なんの変哲へんてつもない壁に駆けつけると、四十五口径をいつでも発射できるように構えている四人の士官に背をむけたまま、右目を一つのカップにあてがった。 E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ6) 三惑星連合軍』より引用
  • 一見なんの変哲もない「街の伝言板」であるが、諸橋の興味をいたので、カメラに収めたのであろう。 森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』より引用
  • あたりまえの男なら体じゅうの骨を粉々にしていたろうような衝撃ではねかえされると、彼はつづれ織りの壁掛けをひきはがし、背後の一見なんの変哲もない壁をむきだしにした。 R・E・ハワード『風雲児コナン』より引用
  • 一見なんの変哲もないような小品なのだが、それでいて奇妙に印象的なのは、おどろに振り乱した髪の曲線のせいか、それとも左の二の腕にはめている黄金らしい腕環うでわのせいか。 横溝正史『金田一耕助ファイル14 七つの仮面』より引用
  • 電話機以外何も置かれていない広いスチールのデスクと、部屋の一隅に設けられた革張りの応接セットがある、一見なんの変哲もないオフィスである。 森村誠一『棟居刑事の悪夢の塔』より引用
  • で、一見なんの変哲もない小道具のようでいて、組みあわせると非常に精巧な工作用具となる錠前屋用の用具一式をもっていた彼は、あずかった鍵を手がかりに親鍵マスター・キーを作り出すことに成功していた。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『16 コンピューター戦争』より引用