一生を過す

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  • もしそれも見込みがないとなると、自分は何をして一生を過すべきだろうか? 山田風太郎『ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集11』より引用
  • 宗助はそんな擂鉢の底で一生を過す人の運命ほど情ないものはあるまいと考えた。 夏目漱石『門』より引用
  • ただ、この国で一生を過すなら、この都よりイルクーツクの方がいい。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • 俺の内宇宙では、あれは不条理でも何でもなく、その中で俺は一生を過している筈なのだ。 半村良『炎の陰画』より引用
  • もっとも、このころの川上はプロ野球の選手として一生を過すつもりはなかったらしい。 草柳大蔵『実力者の条件 この人たちのエッセンス』より引用
  • 君が一人の漁夫として一生を過すのがいいのか、一人の芸術家として終身働くのがいいのか、僕は知らない。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • 表面は平凡な市民生活のうちに一生を過した。 カフカ/高橋義孝訳『変身』より引用
  • 日本を出発する前にいつも歩いた自分のコースを、またそのように歩いてみたくなったのだが、歩きながら彼は、これからの来る日も来る日も、こうして自分は同じ所を歩き、一生を過すのかもしれぬと思った。 横光利一『旅愁』より引用
  • 外交儀礼で一生を過してきたのですからな。 ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』より引用
  • こうして父は苦行の道をえらんで一生を過したといって好い。 蒲原有明『夢は呼び交す』より引用
  • どっちかって言えば、小池は東京の中だけで一生を過すように生まれついているんだから、人の生まれつきを笑うのは片輪を笑うのと一緒で、笑うほうがいけない。 半村良『およね平吉時穴道行』より引用
  • しかし、できようができまいが、自分が今後気象事業で一生を過すからには、いつかはそういう事態に直面するときが来るに違いないと、北は思った。 柳田邦男『空白の天気図』より引用
  • どっちかって言えば、小池は東京の中だけで一生を過すように生まれついているんだから、人の生まれつきを笑うのは本人にはどうしようもないことで、笑うほうがいけない。 半村良『不可触領域』より引用
  • 喜んで一生を過します。 南部修太郎『修道院の秋』より引用
  • 毎日迅速でエネルギッシュな、お化けの様な東京に住んでその町に愛着をもって生活しているけれど、ひょっとこんな話をよむと地球のどこかに、こんな童話の世界の様な町があって怠惰に一生を過している住民がある、なんて思ってゆっくりした気持になります。 村松友視『百合子さんは何色 ―武田百合子への旅』より引用
  • これまで永い間、重い歴史の蓋をかぶせられて、日本の老いも若きも、何と暗い無智におかれ、理非をいわせぬ犠牲となって一生を過して来たことでしょう。 宮本百合子『明日を創る』より引用
  • 鏡花は尾崎紅葉の愛弟子まなでしで、従って硯友社けんゆうしや文学の後継者として、一生を過したのですが、当時の自然主義作家たちは、伝統的な古典的な硯友社文学の否定を旗印しにかかげたので、現実に鏡花は作品の発表舞台さえ奪われるという迫害を受けました。 中村真一郎『文章読本』より引用
  • 泰平の世に生れ、威容の城中に一生を過す柳沢には、屍山しざん血河の戦場への去就を云々うんぬんすることに忌憚きたんの念があった。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』より引用
  • 今の場合とは違うかもしれないが、一生の職業を定めるときなどに、あれが好い、これが好いとあまり智慧をつけられ過ぎた結果、とまどって方々喰いかじりのまま一生を過してしまう人などさえある。 宮本百合子『日は輝けり』より引用
  • 田之助亡き後に年少の源之助が妲妃のお百をして評判がよかったというほんの一寸したことから、誤って悪婆役者として一生を過したのだと思う。 折口信夫『役者の一生』より引用