一歩々々

全て 副詞
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  • 一輌の轎車の覚束なく塞外の地へと一歩々々動いて行くさまを想像した。 田山録弥『犬』より引用
  • 総監の逮捕状を懐中にして、真名古が一歩々々こちらへ近づいて来る。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 宛もそうなるのが運命ででもあるように、一歩々々破綻へ押し進んでいったのです。 豊島与志雄『野ざらし』より引用
  • 刻々にその人の生命せいめいは死の関門を指して、一歩々々近づきつつあるのである。 出口王仁三郎『三鏡 『水鏡』『月鏡』『玉鏡』 kgm 1 20060303』より引用
  • ようようの事で君は雪の中から爪先をぬいて一歩々々本道の方へ帰って行った。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • 刀の鍔元を親指で押さえて、一歩々々と静かに階段を下りて行った。 子母沢寛『父子鷹 上巻』より引用
  • 山にしても物理にしても、自分で一歩々々汗を流さなければ真のだいご味はわからないものであろう。 堀淳一『物理の風景―数理物理学者の見た世界』より引用
  • 弓張提灯をもっている先方の男が、それを高く掲げてひとり前に進み一歩々々こちらに出て来た。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • かれ等は狭く狭くなつて行く谷合の路を一歩々々のぼつて行つた。 田山録弥『草道』より引用
  • 日本から遠くなればなるほど、一歩々々に僕の惑溺は深くなり、陶酔は強くなる。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • 宣伝歌せんでんかうたひつつ、一行四人いつかうよにん一歩々々ひとあしひとあし、ウラナイけう松姫まつひめやかたして近付ちかづきぬ。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 19 20080623』より引用
  • 君の歩む生活の一歩々々が、同時に全体の君の生活であるべき事が、君の求むる緊張生活であると僕は思ふ。 臼井吉見『大正文学史』より引用
  • そして一歩々々探いつぽいつぽさぐさぐりにゆかぬと、陥穽おとしあなでもこしらへてあつたら大変たいへんだぞ。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 40 20080623』より引用
  • 懐中電灯の光で足もとを照らしながら、一歩々々、石段を降りていった。 カー/宇野利泰訳『帽子蒐集狂事件』より引用
  • かくうたながら、四人よにんあやふ阪道さかみち一歩々々注意ひとあしひとあしちういしつつくだく。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 55 20080623』より引用
  • それは、ききとれぬほどの音だったが、一歩々々足さきからひそかに階段を下りてくる足音だった。 吉村昭『羆』より引用
  • 彼は、握りしめた拳を、顫はしながら、必死になつて、一歩々々ドアに近づいた。 菊池寛『真珠夫人』より引用
  • が、彼が一歩々々、家に近づくに従つて、自分の家の前に停つてゐる自動車が、気になり出した。 菊池寛『真珠夫人』より引用
  • それを一歩々々登ひとあしひとあしのぼつてくと二坪ふたつぼばかりの平面へいめんところがある。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 13 20080623』より引用
  • ただわたしは自分に対する懲罰ちょうばつが近づいて来そうな気配のあったことと、それが一歩々々迫って来た経路だけを指摘してきするにとどめておこう。 スティーヴンスン『ジーキル博士とハイド氏』より引用
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