一時

全て 名詞
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  • 午後十二時三十分に出発して一時四十分頃また西沢の落口に戻って来た。 木暮理太郎『釜沢行』より引用
  • 幾人が見たのか知らないが、そのあいだ伊四郎は一時いっときほども待たされた。 岡本綺堂『異妖編』より引用
  • とにかく、私とその人は、一時も離れたくないと思うほど好き同士でね。 植松真人『主よ、人の望みの喜びよ』より引用
  • 一時の成功にすぐ調子に乗るのは、苦労に慣れない貴族の通性であろう。 菊池寛『四条畷の戦』より引用
  • 私は百千の雷が一時に頭の上に落ちかかって来たような衝撃を感じた。 酒井嘉七『ある完全犯罪人の手記』より引用
  • しかし一時のような激しい精神こころの動揺は次第に彼から離れて行った。 島崎藤村『新生』より引用
  • 一時的に自分を忘れられるということは、これは魅力あることですよ。 坂口安吾『不良少年とキリスト』より引用
  • こうして彼女は時計が一時を打つのを待ち、更に二時が鳴るのを待った。 モーパッサン・ギ・ド『初雪』より引用
  • 一時の若気わかげで僧侶の正しい行いをまっとうすることが出来なかったのである。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • そして一時三十五分過ぎ、二人は私を小屋に残して最後の巡回に出かけた。 甲賀三郎『琥珀のパイプ』より引用
  • しかしその後はどんどん子鼠が生まれて、一時は五十ぴき近くになった。 海野十三『怪星ガン』より引用
  • これをきいた時の、青木の顔が一時に生気を呈したのはむろんであった。 菊池寛『青木の出京』より引用
  • 二十六年間の胸の中の思いを一時に吐き出してしまおうとするように。 有島武郎『或る女』より引用
  • 一時すぎから三時すぎまでの間にも戸締りのなかった二時間の空白がある。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 十七世紀になりますと、この個人主義の思想といふものが一時衰へました。 岸田国士『文学者の一人として見た現代日本語』より引用
  • 一時ひとときばかりにして人より宝丹ほうたんもらい受けて心地ようやくたしかになりぬ。 幸田露伴『突貫紀行』より引用
  • K氏といえば、一時は有力な社会主義者として敬意を払われた人である。 伊藤野枝『転機』より引用
  • しかもこんどの手は生産を一時的にせよ停めるようなものだからな。 織田作之助『郷愁』より引用
  • いくつかの部屋を隔てて、遠くのほうから柱時計の一時を打つ音がした。 佐左木俊郎『恐怖城』より引用
  • 航海中に一時的に知合いになった一人の若い男が、通りすがりにいった。 原田義人『火夫』より引用
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