一旦

全て 副詞
11,114 の用例 (0.03 秒)
  • 一旦死んだ世界へ行ってきて、それから再びこの世に現れたのだ。 海野十三『火葬国風景』より引用
  • 一旦民衆によつて閑却された詩は、更にまた彼等の生活にまで帰つて来た。 萩原朔太郎『月に吠える』より引用
  • しかし、ジャスティーンは一旦浮かべた笑顔を絶やそうとはしなかった。 高遠砂夜『レヴィローズの指輪01』より引用
  • 私は普段昼食を取りに家に一旦いったん帰るんですが、ご一緒いっしょにどうですか? 時雨沢恵一『キノの旅 第03巻』より引用
  • それから鍋をスポリと箝めるが一旦火になった炭だから決して消えない。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 処が一旦就職すると仲々そうは云っていられないということが判って来る。 戸坂潤『社会時評』より引用
  • これには羊のバラー肉を小さく切って一旦いったんバターでフライしておきます。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 即ち、彼はあの日自分の所に一旦マルテをつれて行ったのだが妻がいなかった。 浜尾四郎『殺人狂の話』より引用
  • 内容が改まらねば一旦差別を撤廃しても再び他の差別が起って来る。 喜田貞吉『特殊部落ということについて』より引用
  • 実はね、家内も彼様あゝ言ひますし、一旦は東京へ帰らうかとも思ひましたよ。 島崎藤村『破戒』より引用
  • 否定を一旦通過することによってこそ初めて、この否定そのものが否定されうる。 戸坂潤『辞典』より引用
  • ひとがもう一旦書いたものについて書く、ということはいっぱいなの、もう。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 添田たちが一旦引き上げて行くのを見送って、僕は、居間へ戻って来た。 赤川次郎『死体は眠らない』より引用
  • 一旦乗せられると、そのとき顔が向いた形のまま身動きができない。 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』より引用
  • 一旦この中へ入ったら、再び地上に出ることは到底不可能であろう。 久生十蘭『魔都』より引用
  • この大阪屋はな、一旦かうと言ひ出したら、火の中へでも飛び込む男だぞ。 下村千秋『天国の記録』より引用
  • 保は十時ごろ伸子のところへ一旦よってそれから見にゆくときまった。 宮本百合子『二つの庭』より引用
  • 一旦いったん声が口を破って出るとなると、その声には普通の人よりも倍の強い力がありました。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 一旦否定した疑惑が眼鏡を認めるに及んで更に深まったのであります。 西尾正『陳情書』より引用
  • 私は、父の顔を見ると、一旦止まって居た涙が再び流れ出るのを感じました。 菊池寛『ある抗議書』より引用
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