一尺四方

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  • 一尺四方もあるような大きな穴があいちゃって、根太板ねだいたへ通りそうなんだよ。 興津要『古典落語(大尾)』より引用
  • それは一尺四方の板木を、全部で百二十枚も彫るという大仕事だった。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • 天井はなく、窓は一尺四方に切った戸を押し上げて、端に突っかい棒をする。 野坂昭如『東京十二契』より引用
  • 一尺四方でも、地上権の網をかぶせられてしまったら、こちらは手の出しようがありませんからねえ。 安部公房『飢餓同盟』より引用
  • 確かに、スペース的には、一尺四方もないくらいの世界です。 姉小路祐『風水京都・竹の殺人』より引用
  • 一尺四方に押し固めたものが三錢五厘で、これの一年の費用がおよそ三十圓であるといふ。 島木健作『東旭川村にて』より引用
  • ガラス張を天井とするこの宿直室は、一尺四方ほどの小さな窓を二つほど持つてはゐたが明りは主としてその天井から來た。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • もっとも、畠地はたちなどでは、一尺四方の土地くらい、あってもなくても、同じようなものだ。 安部公房『飢餓同盟』より引用
  • わざわざ計ってみる奴もないし、奥の板が頑丈に取りつけてあれば、その向うに一尺四方ぐらいの空間が口をあけているとは思わない。 中井英夫『虚無への供物』より引用
  • それは貧弱きわまる、一尺四方ぐらいの地面ですが、しっかりした岩でできた地面で、私がその上に立つことはできます。 三好十郎『抵抗のよりどころ』より引用
  • 一尺四方の小窓があるだけである。 平岩弓枝『御宿かわせみ 16 八丁堀の湯屋』より引用
  • 仕事の内容を知っている花井たちには、この不特定な一尺四方の地上権という買いあさりの目的を、ほぼ察知することは出来た。 安部公房『飢餓同盟』より引用
  • この地方は一帯に非常に細かく耕し尽されているので、ほとんど一尺四方の遊ばせてある土地も見られないのである。 相馬泰三『田舎医師の子』より引用
  • 百二十枚の板木を合わせて一枚の画面にするのだから、一尺四方の板木を彫っている最中は、それが全体のなかで、どの程度の効果を発揮するものやら正確には掴み難い。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • また、もう一つ、たとえ一尺四方であっても、位置が不特定であるため、その土地全体が、もはや売買不可能になってしまうことだ。 安部公房『飢餓同盟』より引用
  • 一尺四方ほどの小さな木箱だが、厳重に梱包してある。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • 空中はたしかに広いものであるが、一尺四方でも表現できるし、オッパイなんてものは、吊り鐘のように大きく書くものではないですよ。 坂口安吾『安吾巷談』より引用
  • なんでも、一戸につき、一尺四方ずつの土地を、たんねんに買いあさって歩いている男がいるというのである。 安部公房『飢餓同盟』より引用
  • 一尺四方程の箱包を糸で縛って抱えて、家を探す態で軒並みに見上げながら、不安げに歩いて来る。 林不忘『安重根』より引用
  • それも、条件がすこぶる変っていて、どこか特定の一尺四方を買うのではなく、その地所の中の、どこか分らない不特定の一尺四方の地上権を、三百円で買いとるというのだ。 安部公房『飢餓同盟』より引用
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