一向差

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  • しかし、君、僕が新平民だとしたところで、一向差支は無いぢやないか。 島崎藤村『破戒』より引用
  • それは作家自身の世界観、人生観だから、氷をまた火のやうに描いても一向差支ないことだらう。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • まあしかし、さう見えても一向差支へはありませんがね。 岸田国士『浅間山』より引用
  • だから日本のエスペラントは日本語の臭味があつたとて一向差支さしつかへないと思ふ。 二葉亭四迷『エスペラントの話』より引用
  • 田山君も正宗君も、島崎君も私より旨くて一向差支さしつかへがないやうに感じてゐます。 山崎正和『鴎外 闘う家長』より引用
  • どんな大将だって初めは皆な少尉候補生から仕上げて行くんだから、その点は一向差閊さしつかえない。 徳田秋声『躯』より引用
  • さればと申して感情を持つても一向差支へない。 リラダン『殘酷物語』より引用
  • 田山君も、正宗君も、島崎君も私より旨くて一向差支さしつかえがないように感じています。 森鴎外『Resignation の説』より引用
  • 此の慣例は永久変更が相成らぬという訳でもないから、変更する必要と機会があらば、之れを変更しても一向差支がない。 鳥谷部春汀『明治人物月旦(抄)』より引用
  • こういうものを、先ず強く生きてみて、自ら感得した人間が、これを神託と呼んでも一向差文えない。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • 肩の負傷は、歩くことには一向差支なかった。 黒島伝治『武装せる市街』より引用
  • 稀であれば稀であつて、一向差支へないと云ふかも知れない。 岸田国士『演劇一般講話』より引用
  • 従つて、その原因が、風邪を引いて鼻をつまらせてゐるのでも、一向差支はないのである。 岸田国士『「語られる言葉」の美』より引用
  • そして、なお、次に述べようとする内容をも併せて、取扱って一向差支ない。 黒島伝治『反戦文学論』より引用
  • 之に付いて何か後世の人が極まりを付けようと思ふならば、上からかかつて居る假名に書くか、下で受ける方の假名に書くかと云ふことを極めて置きさへすれば、其位な規定を書方に設けたならば、之を認めて置いて一向差支さしつかへない。 森鴎外『仮名遣意見』より引用
  • この世に亡い人なら、如何いかなる秘密をここで打明けたところが、一向差支無さしつかへなからうと私は思ふ。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
  • さうですから、自分の好いたかたれて騒ぐ分は、一向差支さしつかへの無い独身ひとりみも同じので御座います。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
  • 三方四方がめでたく納まった話であるから、チルナウエルは生涯人に話しても、一向差支はないのである。 森鴎外『世界漫遊』より引用
  • さうすると云ふと一向差支ない。 森鴎外『仮名遣意見』より引用
  • 柄杓が箱で、箱が柄杓で、火が水で、水が火であつても、一向差支へはないのだけれど、別に取りかへる必要もなければ、まア在り來りのまゝでやつて行かうといふことになる。 上司小剣『ごりがん』より引用
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