一向

全て 副詞
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  • 彼は名のって出るべきでありながら一向それをしようとはしなかった。 海野十三『空中墳墓』より引用
  • そんなことを口でいう奴に限って、自分は一向働いていない連中が多い。 辻潤『錯覚した小宇宙』より引用
  • とにかく彼は、だれからなんと言われても、一向気にしないたちだった。 海野十三『火星兵団』より引用
  • その後の消息は、代助も今この手紙を見せられるまで一向知らなかった。 夏目漱石『それから』より引用
  • 今その時の私を回顧して、なぜだと自分に聞いてみても一向いっこう分りません。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 従って誰が自分より先に教授になろうと又博士になろうと一向心配ではない。 戸坂潤『学界の純粋支持者として』より引用
  • 起きて居るならば何とか驚いて声を立てる筈であるのに一向返辞もない。 長塚節『隣室の客』より引用
  • これは目には大いに楽しみだったが、足のほうには一向そうではない。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』より引用
  • しかし、お前と女房とは一向夫婦らしくしていなかったというではないか。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • だいたいここに大きな誤りがあるのだがこのことに一向気づいていない。 横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』より引用
  • ゴールだったものをスタートにしたまでで、事情は一向改善されはしない。 戸坂潤『日本イデオロギー論』より引用
  • さて家に帰ってやって見るに一向竹にもならず、いたずらに紙屑かみくずを製造する。 小出楢重『大切な雰囲気』より引用
  • あとから来るつれの人でも待つのかと思ふと、一向そんな様子もありません。 永井荷風『畦道』より引用
  • しかし一向そんなふうもなく、普通の部屋へ入るのと同じ感じでありました。 海野十三『崩れる鬼影』より引用
  • しかし霧は一向はれ上らず、十一時になっても太陽は顔を見せなかった。 ヴェルヌ/村上啓夫訳『海底二万リーグ(下)』より引用
  • この二人が何の目的あって京都までしたものかは一向わかりません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • つまり遠縁の一人ということだけれど絵島には一向おぼえのない顔だった。 杉本苑子『絵島疑獄(下)』より引用
  • 独身ならば毎夜のように遊びに行っても一向不審はないと云う事になる。 永井荷風『濹東綺譚』より引用
  • 而も世間の人間は夫が一向大本教的であるとは気がつかぬかも知れない。 戸坂潤『思想と風俗』より引用
  • そのころは自分もまだ一向うぶである若い書生肌の男と一緒に東京へ出て来た。 徳田秋声『新世帯』より引用
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