一世一代
全て
名詞
388 の例文
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偶々チョッカイを出しても火傷をするだけで、動やともすると野次馬扱いされて突飛ばされたりドヤされたりしている。これでは二葉亭が一世一代の芝居を打とうとしても出る幕がないだろう。だが、実をいうと二葉亭は舞台監督が出来ても舞台で踊る柄ではなかった。
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眼八は寝られなかった。当たった富札をふり廻しているような興奮で一世一代の仕事だと考えた。初めは直接に三位卿のところへ持ち込んで、城内で羽振のきく若公卿に取り入ろうと胸算をとったが、それもあまり支配者を出しぬく形になるので、とにかく蒼惶として起き抜けに代官屋敷へやってきたわけ。
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かれのいる黄金のメテオ・テーブルである。あたしは、かれと一世一代の大勝負をするために、ここにきたのだ。あたしの真向かいに座る、小柄なモンゴロイド。
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キヨミは別荘にTがいる気配を感知しているに違いない。おそらくキヨミは、一世一代の芝居を演じようとしているに違いないのだ。いかにその姿がコッケイで恥知らずで、惨めだとしてもキヨミにとっては価値ある舞台なのだ。
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クサい青春ドラマだったら、このあと一世一代のライブをやるんだろうな。そこのステージじゃなくて、彼女に聞こえるようなロケーションで。
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尤も極彩色といっても泥画の小汚い極彩色で、ことさらに寒冷紗へ描いた処に椿岳独特のアイロニイが現れておる、この画は守田宝丹が買ったはずだから、今でも宝丹の家蔵になってるわけだが、地震の火事でどうなった乎。池の端にあったならこの椿岳の一世一代の画も大方焼けてしまったろう。第二回だか第三回だかの博覧会にも橋弁慶を出品して進歩二等賞の銅牌を受領した。
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それからもずっとどうも調子が悪くて床についたままの日がつづきました。一世一代の大働きのつもりで夜も寝ないで頑張ったのが祟ったんでがしょうね。でも、うつらうつらしながら、そのころにや江戸の町に火つけなんかしなくてよかったと、心から思っていたようでござんす。
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心をこめた食事のあとに水割が出た。その時私は一世一代の芝居をして、純粋な田舎出の少女の役をうまくやりおおせたと思う。私はワッと泣きふしていった。
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その両眼が、いつにない真剣なものをたたえていることに、羅旋は気づいていた。五叟老人が、この瞬間、一世一代の予言をしてのけたことも理解していた。おそらく、それが真実であることも。
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どのシーンを観ても、中途半端なぼくだが、一度だけ完璧だと思えたシーンがある。その一世一代の名演は、残念ながらビデオには撮影されていない。勿論そんな余裕などなかったわけだが。
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金を入れたのは、麻田に違いなかった。サチ子は一世一代の恋をしたと思っていたが、あの男は自分を三万円で買ったのだ。手が震え、からだが震えてきた。
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この華やかな結婚披露宴は一部から当然の非難を受けた。しかし阿南はそれを覚悟の上で、一世一代の父親の喜びを味わった。五月二十九日、海軍では豊田副武大将が及川古志郎大将に代って軍令部の新総長となった。
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そんなの決まってます。麗華お嬢さまのこんな一世一代の大勝負、見逃す手なんてないでしょう?
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彼らは、アウェイカードのゲームで負ける手はずの試合に勝ってしまい、相手側からの批判にさらされる。そんななか、大舞台でのチャンスが舞い込んで、一世一代の大勝負に出る。
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成し遂げたというのは不謹慎な言い方かもしれないが、おれはあえてそう言いたい。彼にとっては一世一代の大仕事だったはずだ。包丁を握った手で居間に引き返すと、口のなかで「なむあみだぶつ」と唱えて、布団で寝ている奥さんの胸を一息に刺しぬく。
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「全国の皆さま」 もう皮膚のように彼の一部になり切っているなじみのせりふ。つづけて、これだけは最初で最後になるであろう一世一代の劇的な呼びかけ。
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東京ウォーカーの編集部が雑誌業界の勝ち組なら、あなたたちは負け組、ゴミ同然。一発逆転を狙うために、一世一代の勝負に賭けてみるのも悪くないでしょ。資金集めとかは、あなたたちでやって。
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