ヷーシャ
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名詞
10 の例文
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この婆さんに息子が二人あって、一人は鉄道の車掌でした。もう一人のヷーシャは私と同い年で、母親と一緒に暮らしていました。亡くなったカプルンツェフ老人は輓馬を五対も持っていて、町じゅうに荷馬車を出していましたが、婆さんもその稼業を継いで、馭者の取締りにかけては故人に劣らぬ腕前でした。
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まあそんな訳で、二日ほどするとヷーシャが訪ねて来ました。
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ヷーシャはというと、隣の部屋に坐って、頭を抱えて泣いています。
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半年ほどは人から羨まれる程の暮らしでしたが、そこへ突然新しい不幸が降って湧いた。泣面に蜂ってわけでしてね、ヷーシャが募兵所へ籤を引きに呼び出されました。可哀そうに兵隊に取られて、免除を願ったがお許しがない。
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それがお上の耳にはいる。ヷーシャを掘り起して解剖して見ると、胃に砒素が残っていました。もう疑う余地はありません。
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そんなことで、家を取締る女手が無くなったのですが、これは人間が片眼になったも同じ事です。婆さんは急に慌てて、ヷーシャに嫁を貰おうと思い立ちました。そこで直ぐさま仲人婆さんを呼んで来る。
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マーシェンカはさすがに、恥知らずな顔や紫斑を人目に曝したくなかったのでしょう、埋葬には立ち会いませんでした。ところが間もなく、ヷーシャの死は当り前の死に様ではない、あれはマーシェンカが盛り殺したのだという評判が、界隈にぱっと立ちました。それがお上の耳にはいる。
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悔い改めて、神様を畏れなければならん。ヷーシャにはすっかり打明けてしまおう。あれは穏やかな内気な男だ。
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あれでもないこれでもないと、例の女同士の話しが始まる。ヷーシャが見合いをして廻る。とどのつまりは或る後家さんの娘のマーシェンカを探し当てました。
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