ルルネ
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名詞
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「黙って、さっさとしなさい」セールナイはとりあわない。「こうしているあいだも、空気はどんどん漏れているのよ」 「あんたの大事な王女殿下のおかげでね」ルルネがぽつりという。「王女殿下のことを悪くいうのは許さないわよ」セールナイは腰に手をあてがった。
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家政室ではいいあらそいが起こっていた。いっぽうは第二配膳室から帰ってきたセールナイとアルサで、もういっぽうは館内放送をきいてやってきた家臣たち、セムネ、クニューサ、ルルネの三人である。彼女たちは忠誠心を主君にむけるべきか、|帝 国にむけるべきかで、かなり感情的な論争をくりひろげていた。
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