シタタカモノ
2 の例文
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だから、ピータア・オトゥウルのように可怕くはないが何者だかわからないところには一種のこわさがある。たとえてみれば江戸の無頼漢で、何か為体の知れないことをやっていて、佐渡の牢に八年いた呆助という名の、一寸見に顔つきがぬけているので、抜けた人間を装っているシタタカモノ、というところもある。本性を知らない男が、油断して無視していてふと彼の方を視ると、嘲りを押し潰した眼でちらとこっちを窺っているのと視線が打つかってぎょっとする、そんな感じがある。
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もうひとつテレビの話をすると、こっちの夜の十一時半頃から始まる『ジョニー・カースン・ショウ』というのが、各局でやってるナイトショウの中では一番人気があって、ちょっとミイハアだという人もいるけど、とにかく毎晩、三〇パーセント以上は視聴率が必ずあるんだから。ジョニー・カースンという人は、五十歳近くのちょっとハンサムで、相当のシタタカモノって感じ。昔、ラジオで司会などをしていた人だそうだけど、ゲストによって、自分の性格をいろいろと変えて相手に合わせて、面白い話を次々ひき出す天才です。
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