グイッチャルディーニ
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従来の歴史家による叙述には、不正確な根拠に基づいたものや曖昧な推測に依拠するものがあったと指摘する。ランケは16世紀のグイッチャルディーニの著作『イタリア史』を分析しながら、そこで叙述されている内容には事実の歪曲や誤認があるため信頼性が低いこと、使用している史料が真偽の疑わしい二次史料であることを指摘する。このようにランケは史料批判を通じて信頼性を確認することで、歴史学における調査と叙述の基礎を提示している。
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ルネサンス時代の代表的政治思想家で歴史家でもあるマキャヴェリの『フィレンツェ史』は、民族移動から1492年のロレンツォ・デ・メディチの死にいたるまでのフィレンツェとイタリア半島の歴史であるが、その冒頭から1434年に至るまでの歴史は全9巻の中でただ1巻で述べられているに過ぎない。彼の同時代人で『フィレンツェ史』・『イタリア史』を著したグイッチャルディーニに至っては、同時代史の比重がより大きくなり、この点で古代ギリシャの歴史記述と同じ傾向を持つものとなった。
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