んだろうなァ
17 の例文
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こういうことなんて、世間の人間は考えないんだろうなァ、とか思って。ホントもう、一人でそういうこと考えてる自分が、なんか追いつめられてるみたいな気ィすんのね。
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これは勿論鼻の先で嗤ったのではなく、大人っぽく「うん」と言っただけです。「あいつも可哀想なヤツなんだろうなァ」 滝上くんがまた言いました。「ふん」 西窪くんがこう言ってまた言いました。
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社内の派閥や人事のことをあれこれ口にする時、あきらかに彼はいきいきしていて、同時にゲームを横目で楽しむ子どものような冷めた目も持っていたはずだ。「あいつら、全く何を考えてんだろうなァ」 というのが早川の口癖だった。あいつらというのは上司や会社の幹部たち、彼が無能で権勢欲が強いとみなしている男たちで、自分はあんなふうにみっともないことはしないと早川は断言した。
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人のこと好きになるって、どういうことなのかよく分んない。そういうこともあるんだろうなァ、世の中って広いからって、僕、夜の空見上げながら思ってた。ビルの向うじゃネオンが点いてて、人だって一杯いるんだから、誰かを愛する人間だって、きっといるんだろうしなァって。
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という訳で、私はブリッ子する喜びに目覚めちゃったのでした。強靭というよりも、多分〝鈍感〟と言った方がいいんだろうなァと、思えるような人の存在を目の当りにして。
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あいつ、なんか、気ィ強そうだもん。自立してんだろうなァ、とか思っちゃった。
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なんかもう、ヘンにズーッと昔のことみたいな気がした。自転車乗って出て来た時、こんな風になるとは思ってなかったし、木川田もつらいんだろうなァって、何故か知らないけどそう思った。
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何がダメなんだか?と思ったりもするワケですけれども、また、 〈たぶん、ダメなんだろうなァ〉とも思ったりするワケでした。ミツエさんは、やーねえノブちゃん妙なカオして、と言ったけれども、ボクはいったいどんな妙なカオをしていたんだろう?
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高校受験のための塾に行っているという子は、ケンタくんの知るかぎり、ひとりもいませんでした。「高校受験と大学受験じゃ、きっとちがうんだろうなァ」とは思いましたが、まだ高校三年にもならない二年生の時に受験勉強を始めてしまう、クラスのみんなのことが、よくわかりませんでした。それでも、「まだ高校二年の三学期だ」ということは、みんなにもしばらくしてわかったのでしょう。
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じゃ、オダンゴはどうしてる?フワフワと丸顔のスポーツ選手は、今ごろ子供をごろごろと産んで相変らず目尻を下げて笑ってるんだろうなァ、市内にいるなら今日あたり来てくれてもよさそうなものを、と軽く問いかけたら、この時、座は急にシンとなった。
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何してたんだろうなァ、僕ら?あれだったらちょっと分んないと思うよ。
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子供が人形にとびつき、奥さんが家中煙だらけにして早速丸干しを焼く中で、 「お前の親爺の好物を買ってきたぜ」 とさざめくうちに夜はふけていくのだろうなァ。こんな平穏な日々がくり返され、やがて何台目かのクルマを買い替えた頃、上の子が一浪で私大に通い、下の娘が短大を出て、三人はいずれ大過なく停年を迎えるんだろうなァ。紛争もなく、破綻もなく、因循姑息、平穏安息に分をわきまえてその善良な一生が終るんだろうなァ。
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「胃ィの洗浄して、今はこの点滴とかいうもんを、血管の中に流し込んでる」 これがその点滴というものだ。注射の親玉みたいなものらしいが、なんで血が逆流してこないんだろうなァーと、アキラはしきりに点滴を覗き込んでいる。「な、なんで死んだ者に点滴なんかすんねん」 三郎が声を震わせて言った。
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根岸っていう子もいたんだよね。ワリと明るくって、ちょっといいな、とか思ってたんだけど、なんかサァ、女の子の名簿見てるとサァ、大体こういう子達ってもう決っちゃってるんだろうなァ、とかね、ワリと勝手なこと思えちゃってね。別に全部が全部そうだって訳でもないだろうけどサ、なんか、魂胆見えすいてるのもヤだな、とか思って、やめたんだ、女の子に電話すんの。
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こんな平穏な日々がくり返され、やがて何台目かのクルマを買い替えた頃、上の子が一浪で私大に通い、下の娘が短大を出て、三人はいずれ大過なく停年を迎えるんだろうなァ。紛争もなく、破綻もなく、因循姑息、平穏安息に分をわきまえてその善良な一生が終るんだろうなァ。三日ほどたった頃、コマ君夫人から花模様の便箋で便りが届いた。
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毎度、富山青年が竿をかついで同行し、いっしょにならんでキャスティングをやった。しかしいくらやってもアタリもなければカスリもないので、毎度毎度彼はすみません、申訳ありません、どうなってんだろうなァと、詫びたり、恥じたり、嘆いたりした。彼だけではなく、彼の父上と母上も店へ私が顔をだすたびに、すみません、申訳ありません、というのだった。
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