ように浮き浮き

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  • 兵士等と同じように浮き浮きしている者ももちろんあった。 海音寺潮五郎『平将門 下巻』より引用
  • 二人は何が嬉しいのか分らないが、申し合せたように浮き浮きした顔をしている。 坂口安吾『神サマを生んだ人々』より引用
  • 遠足の前の日の子供のようにき浮きした気持だった。 赤川次郎『死体は眠らない』より引用
  • その当座はまるで嫁入咄がきまった少女のように浮き浮きとはしゃいでいた。 内田魯庵『二葉亭四迷の一生』より引用
  • 実は野口も、右に述べたような窮境にあったのだが、これもそれを忘れたように浮き浮きしてさけんだ。 山田風太郎『明治波濤歌(下) 山田風太郎明治小説全集 10』より引用
  • このごろ、なんだか気分が重く、以前のように浮き浮き日記を書けなくなった。 太宰治『正義と微笑』より引用
  • どちらが執政入りしても、それで二人が口も利かなくなるなどというのはいやでございますよ、それに佐野さまの返り咲きも十分あることだし喧嘩はよしましょうね、とじきに三十に手がとどく女が娘のように浮き浮きした口を利いた。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • それからひとしきり飯尾さんの手振り身振りで幼友達の噂話などが出ると母はその頃へ還ったように浮き浮きとしてくるのだった。 矢田津世子『父』より引用
  • 未亡人はよほど嬉しいらしく、その話になると飛び立つように浮き浮きした話しぶりであった。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 太鼓の音は大きくうねる波に乗るようにのびやかであり、笛の音はそそり立てるように浮き浮きとした調子だ。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • 小鳥のさえずりのように浮き浮きと言いつづけて来た姫君は、ここでにわかに改まった調子になった。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • 殊に肩口の匂いの思い出も真紀子一人を犠牲にした貴い喜びだと思うにつけ、何んとか工夫に工夫をこらせてこの喜びをつづけてゆきたいものだと、子供のように浮き浮きするのだった。 横光利一『旅愁』より引用
  • 結婚後まもない頃の夫は、妻のボーイ・フレンドなどが遊びに来て、妻がうっかり娘時代のように浮き浮きなどしますと、子供みたいにその口惜しさを顔に出したり、急に黙りこんだり、あるいは鼻の穴をピクピクさせたりしますから、彼がヤキモチをやいていることは、すぐ見抜けます。 遠藤周作『ぐうたら愛情学』より引用
  • お嬢さまは七月の日ざしを防ぐためにつばの広い帽子と紗のべールをつけ、妖精のように浮き浮きしながら馬に飛び乗り、早駆けはいけません、早く帰るのですよ、とわたしが心配して忠告するのを、小ばかにして、明るく笑いながら、走り去ってしまいました。 エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』より引用
  • 恵津子はいつも、情事や恋愛沙汰について、小娘のように浮き浮きした調子で語ってみせる。 小池真理子『虚無のオペラ』より引用
  • そこでアルシータはマルスをうやまいたたえて、幸先はよしと、まるで輝かしい陽を浴びている小鳥のように浮き浮きと館に帰った。 チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』より引用