ような蒼白い

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  • 他によって生き他の光によって輝く病人のような蒼白い顔の月である。 宮本百合子『婦人と文学』より引用
  • 他によって生き、他の主によって輝く、病人のような蒼白あおじろい顔の月である。 瀬戸内晴美(寂聴)『美は乱調にあり』より引用
  • 他にって生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白あおじろい顔の月である。 長谷川時雨『平塚明子(らいてう)』より引用
  • 主座には、色のさめたような蒼白い顔をした山下氏がついた。 久生十蘭『キャラコさん』より引用
  • てれーじぁは西の空に残る有明けの月のような蒼白い顔をしていたが、その顔色は源太郎を見てから更に蒼くなった。 井上ひさし『手鎖心中』より引用
  • 最初の編隊が鱶のような蒼白い腹をみせながら旗のないマストの上をグワと飛びすぎる。 久生十蘭『だいこん』より引用
  • 私はラッセル嬢の頬からさっと血の気がひいて死人のような蒼白い顔になるのを見た。 クリスティ/松本恵子訳『アクロイド殺人事件』より引用
  • 三人とも小さな眼に眉毛まゆげもなく、川魚のはだのような蒼白い顔色に、口だけがまだ濡れている血のように赤く光って、左の肩から丈にあまる黒髪を地にしいておりました。 郡虎彦『道成寺(一幕劇)』より引用
  • なにしろ、集った大人の連中といえば、僕に似て定職もなさそうな、文学青年のような蒼白い皮膚の男ばかりで、団体行動のできぬ者ばかりなのだから、仕事に熱心な筈がないのだ。 梶山季之『族譜・李朝残影』より引用
  • 己もデカダンスの沼に生えた、根のない浮草で、花は咲いても、夢のような蒼白い花に過ぎないのであろうか。 森鴎外『青年』より引用
  • それはこもの葉のような蒼白あおじろい蒲団であった。 田中貢太郎『春心』より引用
  • まだ十分恢復もしていないとみえて、かいこのような蒼白あおじろい顔にぼうッと病的な血色が差して、目もうるんでいた。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • その鋼鉄のような蒼白い眼から冷たい殺意がひらめいた。 ムーア『大宇宙の魔女―ノースウェスト・スミス』より引用
  • 男は死人のような蒼白あおじろい顔で、びくびくしながらあたりを見廻していたが、夜のまに襲われた時の用意に、いつも弾丸をこめたまま壁にかけてあるベネデットの銃に気がつくと、たちまちそれを手に取った。 アンデルセン/神西清訳『即興詩人(上)』より引用
  • じっと眠っているような眼をしているかと思うと、ふいに鋼鉄のような蒼白い炎を放つ、その瞬間、彼のみじめな顔全体が、いかにも惨忍で酷薄らしく見えるのだった。 横溝正史『塙侯爵一家』より引用
  • きれいに鬚を剃った冷静な顔の裁判官は、二人の赤ら顔の海洋裁判所補佐の間から、死人のような蒼白い顔を出してジムを見た。 コンラッド/蕗沢忠枝訳『ロード・ジム(上)』より引用
  • と源三郎は、例のかみそりのような蒼白い顔に、引きつるような笑いを見せて、折りから庭づたいに帰ってきた谷大八を、見迎えた。 林不忘『丹下左膳』より引用
  • ギャツビーがまるで死人のような蒼白あおじろい顔をして、両手をおもりのように上着のポケットに突っ込んだまま、僕の眼を悲しげににらみつけながら、水溜みずたまりのなかに立っていた。 フィッツジェラルド/大貫三郎訳『華麗なるギャツビー』より引用
  • 大理石のような蒼白あおじろい顔でした。 デュマ・フィス/石川登志夫訳『椿姫』より引用
  • 片側からくるスタンドの光で、高い鼻のかげで頬のうえに奇妙なかげをつくり、顔はびっくりするほど小さくなって、透きとおるような蒼白い手が、にぎる力もないように、ぐったりとわきに垂れさがっていた。 久生十蘭『キャラコさん』より引用
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ような蒼白い の使われ方