ものを無理矢理

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  • そして何かしら紙片のようなものを無理矢理に彼女の手に握らせた。 横溝正史『塙侯爵一家』より引用
  • 好きも嫌いもなく最初から食べられないのと、嫌いと決まっているものを無理矢理食べさせられるつらさと、どちらがましだと言うのだろうか。 富永浩史『スフィア ―哀しみの青想圏―』より引用
  • そんなものを無理矢理に選ばせておいて、選んだ責任だけを少女に押し付けるだなんて話は絶対に間違っている。 鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第03巻』より引用
  • 昔の小説を読んでいて、そのあまりの乱暴さに驚くことがあるが、それはつまり無意識ということを考慮しないので、訳のわからない衝動みたいなものを無理矢理に悲劇にしてしまったり、大仰な神の啓示や悪魔の誘惑にしてしまったりしていたせいなのかも知れない。 上遠野浩平『わたしは虚夢を月に聴く 校正06 03 15』より引用
  • 私は何かしら固いものを無理矢理にのみ込まされたような苦痛を感じまして「お帰り遊ばせ」と言いかけたことばを、そのまま口の中で凍らせてしまいました。 横溝正史『山名耕作の不思議な生活』より引用
  • 対決相手の漫画家は独特な画風ゆえに汎用性が無い場合や、よく知らないものを無理矢理描くことになった場合、とんでもないイラストを仕上げることがある。
  • コンクリートを無雑作に打ちつけただけの何か投げやりな感じのするそれは、元は農家の納屋だったものを無理矢理に改造したものだという事で、そのせいか、入口の扉の脇には錆だらけのトラクターが一台どすんと置かれている。 辻内智貴『セイジ』より引用
  • 一からげにしようのないものを無理矢理一からげに統制しようとすれば、学校は疑似強制収容所と化す。 松浦理英子『優しい去勢のために』より引用
  • ずいぶん長いこと仕事以外には外に出ず、誰ともわず、最低命をくいつなげる程度のものを無理矢理に食べ、彼女のいない人生に永らえてもしようがないと思うと、悲しみのあまり胃が痙攣けいれんして食べたものを吐いた。 森瑤子『ドラマティック・ノート』より引用
  • ほんの数歩先で冷笑を浮かべているそのかおは、アドリアンのあの完璧な美貌とはかけ離れた、人以外のものを無理矢理人間の骨格に組み替えたような奇相だった。 ベニー松山『風よ。龍に届いているか(下)』より引用
  • こみあげてくるものを無理矢理飲みくだした。 馳星周『生誕祭(下)』より引用
  • この痛罵にアヴネルも怒って、妻の拒むものを無理矢理奪おうとして、互に烈しい掴み合いとなり、揚句のはて、アヴネルは顔一面引掻かれたところへ、折あしく、密談中の一味から呼出しの急使が来たので、妻を老姆に見張らせておいて、蚯蚓脹れのまますぐとその席へ赴かねばならなかった。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用